改訂4版の序
最近は,多くの解剖学書が書店の医学書コーナーに並んでいる.詳細な記述の大著,臨床応用解剖学,問題形式のポケットブックなど,その種類の豊富さにはただただ驚くほかはない.そんな中,本書「イラスト解剖学」はちょうど7年前の1997年に産声をあげ,たくさんの立派な解剖学書の陰にひっそりと生きながらえてきた.これは,ひとえに本書を購入してくださった奇特な方々のおかげである.
さて,そんな本書「イラスト解剖学」も何と第4版を上梓するに至った.初版発行の際には書いた本人ですら「いつまでもつかな」と思っていたのにである.それでも「いつか直せる時がきたら」という気持で,多くの方々からご指摘いただいたたくさんの「あら」を検討し,誤りを訂正したり,わかりやすい表現を模索するなどして改訂の準備を進めてきた.このような「涙なしでは語れない作業」を今回の第4版発行へとつなげることができたのは望外の喜びである.今はただただ,第4版を手にとられた方に「第3版より少しは使いやすそうだ」と感じていただき,レジへもって行って購入していただければと願っている.(この点では,出版社の方々も同じ気持ちであろう)
改訂にあたっては,イメージをとらえにくかった図の修正や医療画像読影のための新項目作成などに注意を払った.欲をいえばキリがないが「新たに加えよう」と思っていたのに,頁数の関係などから割愛せざるを得なかった項目もある.ボツとなった原稿や資料は,今でも「未練がましく」引き出しの中にしまわれている.もし,この次に直すことができるチャンスがやってきたら,引き出しの中から取りだして「日の目」をみせたいと思うが,そのためには読者各位のさらなるご協力が不可欠であることは申し上げるまでもない.
本書の執筆に際しては,同僚や友人のご教示や助言をいただいた.特に,常に様々な知識と知恵をお貸しいただいた小林靖博士(防衛医科大学校教授),白石尚基博士(杏林大学医学部講師)には深く感謝申し上げる.また,中外医学社企画部の小川孝史氏,編集部の久保田恭史氏には,本書が産声をあげる前からさりげなく且つやんわりと原稿を催促していただき,出版に多大なご尽力を賜った.この場をお借りして厚く御礼申し上げる.
2004年5月
松村讓兒
肉屋でロースとかヒレ,サーロイン,スペアリブといった言葉を聞いてもだれも不思議には感じない.焼肉店に行っても,何の疑問もなくハツ,カルビ,タン,サガリなどと言って注文している.しかし大半の人はどこの部分か分っていないで食べているようだ.それでも食べるのをやめて考え込んだりせず,これらの言葉と気楽につきあっている.ところが,これが解剖学となると途端に拒絶反応が起こる.とくに学生は必要もないのに肩肘張って勉強しようとし,楽しむことを放棄してしまうのである.
多くの学生は「解剖学を勉強するには暴力的な暗記が必要不可欠である」と考えている.また,医師になってからも同じように考える人は少なくない(こういう人々は解剖学に憎しみさえ感じているかもしれない ・・・).解剖学がこのように評価されるのは,解剖学が医学教育の最初にでてくる科目であることが影響している.なにせ,今まで聞いたこともない医学用語が大挙してでてくるため,学生たちの多くはパニックに陥るのである.
本書はこのような悲惨な状況を少しでも和らげ,解剖学を気楽に学べる導入となることを目的としている.単なる項目の羅列ではなく,黒板に描く程度の図も含めて小講義の体裁をとった.各章は器官系ごとにまとめてあるが,どこから読んでも良いように1頁ごとの読切形式を原則とした.気楽に「なるほど」を繰り返して頂ければ,著者の目的は遂げられたということになる.
もちろん本書には不満も数多く残されており,機会があればより良いものに直して行きたいと考えている.そのためには読者のご批判やアドバイスが不可欠であり,切にご協力をお願い申し上げる次第である.
本書の執筆に際しては,適格なご助言を頂いた小林靖博士(杏林大学医学部講師)はじめ,第一解剖学教室員各位にご助力を頂いた.この場をお借りして感謝申し上げる.また,出版に当たっては中外医学社企画部の小川孝志氏,編集部の久保田恭史氏にご協力頂いた.深く感謝申し上げたい.
1997年7月
松村讓兒
第I章 解剖学の基礎知識
人体の区分 2
身体表現のきまり 3
細胞について 4
組織について 5
腫瘍について 6
器官と器官系について 7
ヒトの発生について 8
流産・早産・正期産 9
受精から二層性胚盤まで 10
胚と呼ばれる時期 11
三層性胚盤と胎児期以後 12
鰓弓って何? 13
鰓性器官について 14
咽頭嚢に由来する器官 15
第II章 運動器系
【骨・筋の基礎知識】
骨について 18
骨の役割 19
骨の構造 20
骨組織の話 21
骨の発生 22
骨の連結 23
関節について 24
関節の分類 25
筋について 26
骨格筋について 27
筋の関連構造について 29
【背部の骨格と運動】
脊柱について 30
ヒトの脊柱の役割と特徴 31
高さの基準としての椎骨 32
椎骨の基本形態 33
特殊な形の椎骨 34
頚椎・胸椎・腰椎・仙骨 35
脊椎の連結 36
脊柱の運動 37
脊柱各部の運動 38
頚・胸・腰椎の違いと運動性 39
脊柱の運動に働く筋 40
脊柱起立筋 41
横突棘筋 42
頚部の運動と働く筋 43
胸鎖乳突筋の話 44
居眠りの筋と後頭下筋 45
背骨を動かす筋の支配神経 46
背部の筋のまとめ 47
頚部の筋のまとめ 48
舌骨に付着する筋 49
頚部の三角領域 50
脊柱の疾患について 51
ぎっくり腰と椎間板ヘルニア 52
【胸腹部の骨格と運動】
胸郭 53
胸部や背部で位置を表わす時 54
肋骨を中心として 55
胸郭:骨の連結 56
胸郭の運動:呼吸運動 57
横隔膜について 58
腹壁のランドマークと区分 59
腹壁の筋 60
腹直筋について 61
腹壁の筋の支配神経 62
腹壁の筋の働きとは? 63
鼡径管ってどんな管? 64
ヘルニアについて 65
腹壁の筋膜について 66
【骨盤の骨格と運動】
骨盤とその役割 67
寛骨について 68
骨盤の全体像 69
産道としての骨盤と性差 70
骨盤径と骨盤計測 71
骨盤の連結 72
会陰とは? 73
骨盤底の筋:骨盤隔膜 74
尿生殖隔膜 75
骨盤底の立体構造 76
会陰の神経支配 77
【上肢の骨格と運動】
上肢とその骨 78
鎖骨とは? 79
肩甲骨と肩の運動 80
肩甲骨の運動に働く筋 81
肩関節 83
複雑な肩のしくみ 84
肩関節の運動 85
肩関節に働く筋(1) 86
肩関節に働く筋(2) 87
腋窩と腋窩隙 89
肩関節に働く筋の支配神経 90
腕神経叢障害について 91
上腕骨の近位端〜上腕骨体 92
上腕骨の遠位端 93
上腕骨骨折 94
肘関節について 95
肘関節の運動と筋 96
上腕を横断してみると 97
肘の臨床関連事項 99
橈骨と尺骨 100
橈骨と尺骨の連結 101
手の骨について 102
手根骨の臨床 103
手の関節 104
手首の運動と筋 105
前腕の屈筋 106
前腕の伸筋 107
前腕の横断解剖 108
屈筋支帯と手根管 110
手背と伸筋支帯 111
手と指の筋 112
母指の運動 113
手のひらの筋:虫様筋の話 115
手のひらの筋:骨間筋 116
上肢の筋の神経支配 117
上肢の三大神経 118
【下肢の骨格と運動】
下肢とその骨 120
大腿骨について 121
股関節の話 122
股関節の運動 123
股関節の屈曲に働く筋 124
股関節の伸展に働く筋 125
股関節の内転に働く筋 126
股関節の外転・内旋と殿筋注射 127
股関節の外旋に働く筋 128
股関節に働く筋のまとめ 129
大殿筋の深層 130
筋裂孔・血管裂孔・大腿三角 131
内転筋管〜膝窩 132
大腿の横断像でわかるもの 133
股関節の発達と先天性股関節脱臼 135
大腿骨頭の栄養血管 136
膝関節の話 137
膝関節の動きと働く筋 138
脛骨・腓骨・足関節 139
足関節の動きと働く筋 140
下腿の横断像から見えるもの 142
下腿三頭筋とアキレス腱 143
足の屈筋支帯(足根管)と伸筋支帯 144
足の骨と足弓 145
足の筋について 146
下肢の筋の神経支配は? 147
【頭部の骨格と運動】
頭蓋の話 148
頭蓋を構成する骨 149
頭蓋の骨の連結 150
頭蓋冠とその表面 151
外頭蓋底について 152
内頭蓋底について 153
頭蓋の発育 154
新生児の頭蓋と泉門 155
眼窩について 156
鼻腔について 157
鼻腔を構成する骨 158
副鼻腔とは? 159
副鼻腔の臨床 160
翼口蓋窩とそこにあるもの 161
側頭骨について 162
耳の構造と側頭骨 163
鼓室の周辺 164
内耳の構造 165
側頭骨岩様部の管 166
頭蓋の孔を構成する骨 167
頭蓋の孔を通るものをまとめる 168
臨床でよく聞く頭蓋の孔 169
表情をつくる筋 170
表情筋にはどんなものがあるか 171
咀嚼筋 173
鰓弓からつくられる筋 174
第III章 循環器系
【循環器系の総論】
循環器系 176
心血管系について 177
特殊な血管系 178
血液・血管系の役割 179
うっ血と充血 180
血管の構造 181
血管の臨床関連事項 182
心拍出量ほか 183
少しだけ血圧の話 184
【動脈系の概論】
大動脈の枝と分布先 185
脈拍を触れる動脈 186
上行大動脈〜大動脈弓 187
胸大動脈の枝 188
腹大動脈の枝 189
大動脈瘤の話 190
【頭頚部の動脈】
総頚動脈を中心に 191
外頚動脈とその枝 192
顎動脈の走向と枝の行方 193
内頚動脈を中心として 194
【上肢に向かう動脈】
鎖骨下動脈 195
鎖骨下動脈と斜角筋隙 196
鎖骨下動脈の枝の追跡 197
イギリス型とドイツ型 198
腋窩動脈とその枝 199
胸背部の動脈連絡について 200
上腕動脈とその周辺 201
前腕の動脈を中心に 202
手の動脈について 203
【腹部と骨盤部の動脈】
前腸・中腸・後腸動脈って? 204
腹腔動脈 205
上腸間膜動脈とその枝 206
下腸間膜動脈とその枝 207
骨盤部の動脈分布 208
内腸骨動脈の枝はどこに行く? 209
閉鎖管と陰部神経管 210
腹壁の動脈 211
【下肢に向かう動脈】
大腿動脈と大腿深動脈 212
内転筋管について 213
膝周辺の動脈 214
下腿〜足の動脈 215
【静脈系について】
静脈系の概要 216
上大静脈とその領域:頭頚部 217
上肢の静脈系と皮静脈 218
肝門脈の話 219
門脈系の発生:初期の段階 220
門脈が形成される頃 221
門脈系の側副路 222
門脈圧亢進症って? 223
奇静脈系 224
下肢の皮静脈 225
静脈系の臨床関連事項 226
【リンパ系について】
リンパ管系について 228
リンパ管系の全体像 229
リンパ本幹について 230
頭頚部のリンパ系 231
上肢のリンパ系 233
下肢のリンパ系 234
胸壁のリンパ系 235
胸部臓器のリンパ系 236
腹部のリンパ系 237
骨盤部のリンパ系 238
ウィルヒョウとロッテル 239
リンパ組織とリンパ器官 240
脾臓はどこにある? 241
脾臓の組織とはたらき 242
胸腺の話 243
【心臓の解剖と機能】
心臓について 244
心臓の形 245
心臓の位置 247
X線でみる心臓:正面像 248
X線でみる心臓:斜位像 249
縦隔について 250
心臓の内景 251
心臓の壁と心膜(心嚢) 253
心膜洞・心タンポナーデ 254
線維輪と心筋の構築 255
心臓の弁について 256
乳頭筋の働きと弁 257
心音とその聴診 258
心雑音について 259
刺激伝導系 260
心臓収縮のコントロール 261
不整脈って何だ? 262
心臓が痛いとき 263
冠状動脈とその分布 264
冠状動脈の枝をみる 265
狭心症と心筋梗塞 266
冠状動脈の血流 267
心臓の静脈 268
【循環器系の発生】
心臓発生の始まり 269
心臓発生の初期 270
心房心室の区分 271
肺動脈幹と大動脈基部の形成 272
弁の形成 273
刺激伝導系の発生 274
心臓の静脈系の発生 275
発生初期の血管系 276
鰓弓動脈と生後の主要動脈 277
胎児循環の特徴 278
【先天性心疾患】
先天性心疾患 280
右心症あるいは右胸心 281
ファロー四徴症について 282
心房中隔欠損症と卵円孔開存 283
心内膜床欠損症 284
心室中隔欠損症 285
アイゼンメンゲル症候群 286
動脈管開存症 287
第IV章 内臓系
【消化器系の概略】
内臓と五臓六腑 290
消化器系 291
消化管の機能:消化と吸収 292
下痢についての話 293
排便と便秘について 294
消化器の神経支配 295
腹痛を中心として 296
消化管壁はどうなってんだ 297
【口から食道まで】
口腔について 298
歯の話 299
舌について 300
舌を動かす筋 301
舌の発生と神経支配 302
舌と甲状腺:その発生 303
唾液腺・口腔腺 304
唾液の分泌 305
咽頭とは? 306
扁桃の臨床関連事項 307
嚥下について 308
嚥下に働く筋:口腔期〜咽頭期 309
嚥下に働く筋:咽頭期 310
食道の走行 311
食道の構造 312
食道の筋層 313
噴門の構造 314
下部食道括約筋とゲップ 315
食道の血管分布 316
のど元過ぎれば熱さ忘れる理由 317
【胃から肛門まで】
腹部消化管について 318
胃について 319
胃の位置 320
胃の形態 321
胃の腺と粘膜 322
胃の筋層の特徴 323
嘔吐はどのようにして起こるか 324
小腸について 325
十二指腸 326
十二指腸に関するメモ 327
空腸と回腸 328
メッケル憩室と腸管の発生 329
大腸について 330
消化管内ガスについて 331
回盲部を中心に 332
結腸の構造 333
腸管の構造と臨床 334
直腸と肛門 335
発生からみた肛門 336
痔について 337
【腹膜と腸間膜について】
腹膜・腹膜腔とその底部 338
腹膜腔の凹み 339
腹膜後器官 340
腹膜腔の発生を中心に(1) 341
腹膜腔の発生を中心に(2) 342
腸間膜の形成 343
大網の形成 344
十二指腸付近の腹膜 345
消化管と間膜 346
腹腔前壁の腹膜 347
横隔膜の発生 348
【肝・胆・膵】
肝臓のかたち 349
肝臓の区域 350
肝臓の血管 351
肝静脈と肝区域 352
肝臓の組織構造と機能 353
黄疸の話 354
肝臓と腹膜との関係 355
小網と網嚢孔 356
胆嚢 357
胆路の神経支配と胆汁 358
膵臓:すべて(pan)肉(creas) 359
膵臓の外分泌機能 360
膵臓の内分泌機能 361
膵臓の発生 362
腹部を横断像でみると 363
【呼吸器系:気道】
呼吸器系の区分 364
鼻腔の話 365
クシャミについて 366
鼻腔・咽頭・眼窩・中耳 367
のどの仕組み:喉頭の支柱 368
喉頭の内部構造 369
喉頭の筋と発声 370
気管 371
気管支 372
気道:少しだけ組織学 373
咳としゃっくり 374
【呼吸器系:肺】
肺の話 375
肺の葉と区域 376
肺区域の位置関係 377
X線像でみた肺 378
胸膜について 379
肺の組織はどうなってんだ 380
呼吸器の発生 381
組織でみる肺の発生 382
肺の機能血管と栄養血管 383
肺の臨床関連事項 384
胸部の横断像から分かること 385
【泌尿器の話】
泌尿器系の全体像 387
腎臓について 388
腎臓の断面 389
尿の生成と腎臓の組織学 390
腎臓の中の血管 391
腎盤(腎盂)と尿管 392
尿路結石と神経・血管 393
膀胱について 394
膀胱の構造 395
排尿のしくみ 396
尿道について 397
泌尿器の発生 398
【生殖器について】
男性生殖器 399
精巣と精巣上体 400
陰嚢と精巣下降 401
精巣の臨床関連事項 402
精管と精索 403
精嚢・前立腺・尿道球腺 404
おチンチン(陰茎)について 405
勃起の起こる機序 406
射精のメカニズム 407
女性生殖器の話 408
子宮・卵巣の支持装置 409
卵巣について 410
卵管を中心に 411
子宮〜腟にかけて 412
女性生殖器のリンパ 413
生殖器の発生 414
乳房と乳腺 415
第V章 神経系と感覚器
【神経系の総論】
神経とは? 418
神経系の誕生と進化 419
末梢神経の分類 420
神経組織について 422
神経細胞の話 423
神経細胞の進化 424
髄鞘と神経鞘 425
跳躍伝導と脱髄疾患 426
神経の連絡 :シナプス 427
ニューロンの変性と再生 428
神経膠細胞 429
神経系の初期発生 430
神経細胞と神経膠細胞の発生分化 431
神経堤に由来するもの 432
血液・脳関門 433
脳浮腫になると 434
【脳のかたち】
中枢神経系 435
脳の区分 436
脳の発生 437
脳を包む膜:髄膜の話 439
硬膜について 440
髄膜と出血 441
脳ヘルニア 442
頭蓋内圧亢進 443
MRIで見た脳 444
【脳室・髄液・血管系】
脳室について 446
髄液の循環 447
髄液から何が分かるか? 448
水頭症って? 449
脳に分布する動脈 450
脳に向かう血管の障害 451
脳における各動脈の分布域 452
脳表面の動脈 453
脳に入り込む動脈:中心枝 454
脳の静脈と硬膜静脈洞 455
海綿静脈洞 456
【大脳の外観と皮質】
終脳のしくみ 457
大脳半球の表面 458
前頭葉の外観 460
頭頂葉の外観 461
側頭葉と後頭葉の外観 462
大脳皮質 463
大脳皮質の組織をのぞく 464
場所による新皮質の違い 465
新皮質の機能局在:ブロードマン領野 466
新皮質の機能局在:運動関連領野 467
1次運動野の体部位局在 469
新皮質の機能局在:感覚中枢 470
新皮質の機能局在:言語中枢 471
発話機構について 472
視覚野と聴覚野 473
連合野について 474
【辺縁系・大脳核・大脳髄質】
嗅脳系 475
大脳辺縁系について 476
扁桃体と情動 477
海馬体について 478
海馬とその線維連絡 479
記憶について 480
大脳基底核(大脳核) 481
基底核の機能と線維連絡 482
ハンチントンとパーキンソン 483
大脳髄質と神経線維 484
交連線維と左右大脳半球の連絡 485
投射線維 486
内包って? 487
内包の神経線維束 488
内包の血管分布 489
【間脳】
間脳について 490
視床とは? 491
主な視床核と線維連絡 492
視床上部と松果体 494
視床下部 495
視床下部の内部構造 496
下垂体について 497
【脳幹を中心に】
中脳ってどこ? 498
中脳の形と働き 499
中脳上丘レベルの構造 500
中脳下丘レベルの構造 501
橋についての話 502
橋の中身 503
延髄 504
延髄の中身 505
脳幹に分布する動脈 507
延髄外側症候群 508
脳神経核の分類と配列 509
脳幹網様体 511
網様体の入力・出力 512
【小脳】
小脳 513
機能からみた小脳 514
小脳の内景 515
小脳の核について 516
小脳の線維連絡:入力線維 517
小脳の線維連絡:出力線維 518
大脳・小脳連関 519
小脳に分布する動脈 520
小脳障害の部位診断 521
【脊髄について】
脊髄の外形(1) 522
脊髄の外形(2) 523
脊髄の動脈 524
椎骨静脈叢 525
脊髄髄膜の話 526
腰椎穿刺 527
脊髄の輪切り 528
脊髄灰白質はどうなってるか 529
脊髄にみられる神経細胞 530
脊髄白質の神経路(1) 531
脊髄白質の神経路(2) 532
脊髄反射 533
脊髄分節と感覚・運動・反射 535
【伝導路の話】
伝導路 536
錐体路 537
皮質延髄路あるいは皮質核路 538
錐体外路系とは? 539
脊髄レベルの錐体外路系 540
感覚路(1):識別型精細触・圧覚 542
感覚路(2):非識別型粗大触・圧覚 543
感覚路(3):温・痛覚 544
感覚路(4):意識されない深部感覚 545
感覚路(5):意識にのぼる深部感覚 546
顔面の感覚路 547
感覚解離? 548
【特殊感覚の伝導路】
味覚の伝導路 550
嗅覚の伝導路 551
視覚路 552
視覚中枢 554
対光反射とその経路 555
調節反射とその経路 556
視覚路の障害 557
【視覚器を中心に】
視覚器:眼球 558
眼球外膜:強膜と角膜 559
脈絡膜・毛様体・虹彩 560
網膜と眼底 561
網膜の組織構造 562
うっ血乳頭 563
水晶体 564
眼房水と眼圧 565
外眼筋とは? 566
外眼筋と眼球運動 567
両眼の運動 568
水平注視と垂直注視 569
MLF症候群とPPRF症候群 570
眼瞼とモノモライ 571
涙の話 572
涙の分泌に関わる神経 573
【聴覚・平衡感覚器】
耳の仕組み:音を聞く 574
聴覚の伝導路 575
平衡感覚器 576
平衡感覚の伝導路 577
前庭動眼反射 578
【脳神経について】
脳神経について 579
脳神経の区分と線維構成 580
三叉神経について 582
三叉神経の伝導路 584
顔面神経 585
顔面神経の中枢性麻痺 586
顔面神経の末梢性麻痺 587
舌咽神経 588
迷走神経 589
迷走神経の線維成分 590
副神経について 591
舌下神経とその障害 592
脳神経の反射 593
【脊髄神経と自律神経系】
脊髄神経 595
脊髄神経の前枝と後枝 596
皮膚分節(デルマトーム) 597
頭頚部の皮神経 598
脊髄神経叢とは 599
頚神経叢 600
腕神経叢 601
腕神経叢から出る神経 602
臨床と関連して 603
上肢の皮神経 604
腰神経叢 605
仙骨神経叢 607
坐骨神経について 609
殿部〜下肢の皮神経 610
自律神経系について 612
自律神経系の全体像 613
交感神経幹 615
頭頚部の自律神経系 616
星状神経節ブロック 617
腹部の自律神経系 618
骨盤部の自律神経系 619
付.人名のついた用語 620
日本語索引 642
外国語索引 663
コラム
アスクレピオスの話 16
ブラロック・タウシッグ手術 288
クイズ:解剖手技の呼び名 416