4版の序

 「ナースの外科学」も改訂を重ね,今回で第4版となり新しく現代社会にとって重要視されなければならない「リスクマネジメント」の項目が追加されました.初版から10年近い歳月の間,読者の友として親しまれてきた事に大いなる喜びを感ずると同時に執筆者の識見に敬意を表するものであります.

医学・医療の著しい発展と医療知識の啓蒙の普及という社会情勢の中で,高齢社会を迎え,疾患も複雑多岐となり診療に従事する方々には異常なまでの肉体的・精神的負担が増加している今日です.

 これらの事に対応するすべての知識,技能を最初から取得する事は,不可能であります.医療は,基盤的学問の上に成り立つ応用と経験の科学といわれております.生涯に亘り学ぶべきものです.この中で大切な事は,患者さんにとって最も安全で安心な看護により,心からなる信頼関係を構築することです.そのためには,各項目において最も基本となるものを徹底して身につけることが大切であり,その先のspecialityの部は実践の場を通じ理解を深めながら学ぶべきものと思います.そして,自らの思考のもとに慎重に行動する事が大切です.

 医療に携わる者は,その1つ1つの行動が患者さんの生命に関わるものであること,そして,患者さんの生命はその人にとって100%であり,かけがえのないものです.生命の尊さを認識し,その職務に携わる事の重大さと誇りを常に忘れてはならないと思います.

 このような意味からも本書はその基本となる知識,技能に関して述べられており,必ずや皆様方の実践の友として役立つものと確信しております. 21世紀に求められる看護師として成長される事を期待しております.

  2005年2月

    編者

初版の序

 現代医療は高度に進み,これに従っての知識・技術を身につけるためには,かなりの時間と労力が必要である.

 外科学の書は実際の診療に当たって,速く役立つものでなければならない.従って,単なる知識としてのつめ込みのものではなく,実際の診療に直面して,術前,術中,術後の症状を把握して,これらに対処出来る実践書でなければならない.本書はこの点に於いても十分応用出来るものと思われる.従って,看護学としては多少複雑過ぎる点もあるが,自ずから取捨選択し,その時点での知識を身につけていただきたい.そして,卒前卒後を通じ,実際の職場にあって繰り返し反復しての履修が必要であり,働く合間に,少しの休み時間に,不確実な事柄を確かめ,古い知識を整理し,新しい知識を身につける必要がある.

 このような意味から,教科書以外の参考書として,又,実践の合間に紐解く書として,最も見やすく,短時間で頭の中が整理出来る見出しや図表が役立つものと思われ,このような点をも十分配慮して各執筆者に御依頼したものである.

 現代医療は医師と看護婦などのcomedicalの人達との強い協調性が必要であり,そのためにもナースの人達も医師に負けない正しい知識を身につけ,対等の立場でdiscussし,治療に携わる必要が,明日のよりよい医療を支えるものと思っている.このように看護学は今や極めて幅広く高度なものに成長している.

 又,最近増加傾向にある看護婦の学会,研究会などでの活躍の資料となることも必要である.このような意味からも今回の執筆者は,実際の医療現場で活躍し,又,医学会に於いても特に第一線の先生方に御依頼申し上げ,編者が意図する点を十分に汲んでいただき,ほぼ満足出る書として日の目をみることが出来たことは望外の喜びであり,筆者各位と中外医学社に謝意を表するものである.

 とはいえ,本書が更なる改訂を重ね,日進月歩する医学に追従し,読者の方々の御意見を入れて,更により優れた書になることを切望するものである.

  1994年3月

    編者


目次
総論
1.滅菌法および消毒法  <武田祐子>
 A.滅菌法  2
  1.高圧蒸気滅菌法  3
  2.エチレンオキサイドガス滅菌法  3
  3.プラズマ滅菌法  4
 B.消毒法  4
 C.無菌操作  5
 D.手術部位の皮膚準備  6
 E.手術部位の術後管理  7

2.手術室−器械用具と業務  <樋口道雄,剣持敬>
 A.手術器械と器具  8
  1.手術器械  8
  2.手術器具  34
 B.手術前手洗い法  37
  1.手術前手洗い法に関係した消毒法の歴史  37
  2.手術前手洗いの目的  37
  3.手術前手洗い用消毒として望ましい性質  38
  4.手術前手洗い順序  38
  5.手術前手洗い時の消毒剤の副作用について  39
 C.手術介助業務  39
  1.直接介助業務  39
  2.間接介助看護師の業務  41

3. 手術侵襲と生体の反応  <江口豊,小玉正智>
 A.侵襲に対する生体反応の機序  43
 B.内分泌系の変化  43
  1.副腎髄質−交感神経系の反応  45
  2.下垂体−副腎糖質コルチコイド系の反応  45
  3.膵ランゲルハンス島  45
 C.代謝における変化  45
  1.水分,電解質  45
  2.エネルギー代謝とエネルギー源  46
  3.糖代謝  47
  4.蛋白代謝  47
  5.脂質代謝  47
 D.サイトカイン  47
 E.臓器の反応  48
  1.心−循環系  48
  2.肺  48
  3.肝  49
  4.腎  49
  5.消化管  49
  6.その他の身体反応  49
 F.手術侵襲度の定量化  50
 G.手術後の回復過程  50
  1.第1相  51
  2.第2相  51
  3.第3相  51
  4.第4相  51

4.外科と免疫・遺伝子  <峠哲哉,山口佳之,吉田和弘>
 A.免疫系臓器  52
 B.免疫担当細胞  52
 C.サイトカイン  53
 D.免疫応答  53
  1.自然免疫応答と獲得免疫応答  53
  2.抗原認識  54
  3.抗体産生(液性免疫)  54
  4.細胞性免疫  55
  5.免疫反応の調節機構  55
 E.外科領域における免疫とのかかわり  56
  1.感染免疫  56
  2.腫瘍免疫  56
  3.移植免疫  56
  4.アレルギーと自己免疫疾患  56
  5.侵襲と免疫反応  57
 F.遺伝子  57
  1.遺伝子診断の臨床応用  58
  2.遺伝子診断の社会的・倫理的問題点  59
  3.遺伝子治療  60

5.外科感染症と化学療法  <田熊清継,相川直樹>
 A.host(宿主)-parasite(病原菌)
         -drug(薬剤)relationship  62
 B.病原菌  63
  1.外科感染症起因菌の分類  63
  2.各起因菌の性質と常在部位  63
  3.各起因菌の毒素と症状  65
  4.感染予防上の要点  65
 C.宿主  66
 D.薬剤(抗菌薬)  66
  1.抗菌薬の分類  66
  2.抗菌薬選択の原則  69
  3.抗菌薬の予防的投与と治療的投与  70
  4.外傷・熱傷・術後の抗菌薬選択の実際  70
 E.外傷または手術操作が直接及ばなかった部位の感染症  73
 F.外科二次感染症:外傷・術後軟部組織感染症  74
  1.蜂巣炎(蜂窩織炎)  74
  2.膿瘍  74
  3.壊死性筋膜炎  74
  4.ガス壊疽  75
  5.破傷風  76

6.栄養・輸液  <碓井貞仁>
 A.栄養法の基礎  77
  1.各種栄養成分の生理作用と代謝  77
  2.栄養法の種類  77
 B.経腸栄養法  78
  1.適応と禁忌  78
  2.経腸栄養剤の種類と特性  78
  3.経腸栄養の実際  80
 C.静脈栄養法  83
  1.末梢静脈輸液  83
  2.中心静脈栄養法  83
 D.経口摂取のすすめ方  87
  1.静脈栄養から経口摂取への移行  88
  2.静脈栄養→経腸栄養→経口摂取  88
 E.在宅栄養法  89

7.がん(悪性腫瘍)  <勝部隆男,小川健治>
 A.がんの特性  91
  1.がんの定義  91
  2.腫瘍の発育・増殖形態  91
  3.転移  91
  4.発がん  92
  5.治療  92
 B.がんの告知  93
  1.がんの告知について  94
  2.がんの告知における精神的影響  94
  3.がんの告知のメリット  94
 C.インフォームドコンセント  95
  1.インフォームドコンセントとは?  95
  2.歴史的経過  95
  3.インフォームドコンセントの概念が,
         よき医療にとって必要不可欠な理由  96
  4.がんの告知とインフォームドコンセント  96
 D.がん症状緩和の実際  96
  1.がん患者の疼痛  97
  2.精神的ケア  98
  3.生活ケア  99
  4.家族のケア  99

8.抗がん剤  <鈴木孝雄,落合武徳,磯野可一>
 A.抗がん剤の種類と特徴  101
  1.アルキル化剤  101
  2.代謝拮抗剤  102
  3.抗がん性抗生物質  102
  4.植物由来物質  103
  5.ホルモン製剤  104
  6.その他の抗がん剤  104
  7.BRM製剤  105
 B.投与法の実際  105
  1.抗がん剤の組み合わせ  105
  2.投与方法  106
  3.他治療との組み合わせ  107
 C.効果  108
  1.化学療法単独の場合  108
  2.補助療法の場合  108
 D.副作用とその対策  108
  1.骨髄障害  109
  2.消化器症状  109
  3.心筋障害  109
  4.呼吸器障害  109
  5.腎障害  109
  6.その他  109
 E.抗がん剤使用時の安全対策  110
  1.オーダリングシステム  110
  2.調剤方法  110
  3.血管外漏出時の対策  110
  4.看護師の役割  110

9.外科治療上注意すべき疾患  <掛地吉弘,杉町圭蔵>
 A.糖尿病  111
  1.病態  111
  2.糖尿病の診断および術前評価  112
  3.糖尿病患者の術前管理  113
  4.糖尿病患者の術後管理  114
  5.糖尿病患者の看護における留意点  114
 B.肝硬変  115
  1.病態  115
  2.肝硬変の診断および肝予備能の評価  116
  3.肝硬変患者の術前管理  116
  4.肝硬変患者の術後管理  117
 C.肥満  117
  1.病態  117
  2.肥満者に特有な合併症  118
 D.慢性腎不全  118
  1.病態  118
  2.腎不全状態の評価  118
  3.腎不全患者の術前管理  119
  4.腎不全患者の術後管理  119
 E.免疫不全,エイズ  120
  1.病態  120
  2.合併症と術後管理  120
  3.医療従事者の感染リスク  120

10.鏡視下手術  <剣持敬,落合武徳,磯野可一>
 A.鏡視下手術の基本手技  122
 B.周術期管理  124
  1.術前管理,処置  124
  2.術中管理  124
  3.術後処置  125
  4.クリティカルパスの導入  127
 C.適応疾患と術式  127
  1.消化器外科領域  128
  2.呼吸器外科領域  129
  3.小児外科領域  129
  4.産婦人科領域  129
  5.泌尿器科領域  129
  6.その他  130
 D.鏡視下手術の問題点と今後の展望  130
  1.手技の訓練  130
  2.コスト  130
  3.悪性疾患に対する鏡視下手術の適応  130

11.術前術後管理  <坂本昭雄,磯野可一>
 A.術前管理  131
  1.視診  131
  2.医療面接(問診)  132
  3.一般的観察事項  132
  4.検査成績  132
  5.輸液・輸血  133
  6.術前処置  134
 B.術後管理  135
  1.手術室  135
  2.帰室時  136
  3.術当日  136
  4.術後1〜3日目  136
  5.術後4〜7日目  138
  6.2週目以後  138

12.術後合併症とICU管理  <平澤博之>
 A.併存病変と術後合併症  139
 B.術後の急性機能不全  139
  1.中枢神経・精神症状  139
  2.心・血管系  140
  3.肺  140
  4.肝臓  141
  5.腎臓  142
  6.消化管  143
  7.凝固系  144
 C.感染症  145
 D.多臓器不全  146
 E.どのような患者をICUにて術後管理するか  147

13.救急看護  <倉山富久子>
 A.ショック  148
 B.外傷  150
 C.出血  152
 D.急性腹症  154

14.リスクマネジメント  <磯野史朗,西野卓>
 A.リスクマネジメント用語の定義  156
  1.インシデント  156
  2.医療事故  157
  3.医療過誤  157
  4.過失  157
  5.合併症  157
 B.医療事故防止のための医療安全管理の基本理念  158
  1.「ヒトは誤りを犯す」ことを前提とした体制作り  158
  2.医療安全管理実践の基本過程  158
 C.医療安全管理の実際:組織としての取り組み  159
  1.医療安全管理体制  159
  2.リスクマネージャーの役割  159
  3.組織としてのインシデント情報の収集・把握と分析  159
  4.インシデントの発生を最小限にする方法  160
  5.インシデント分析結果の周知と研修体制の整備  161
 D.医療安全管理の実際:医療現場での実践  161
  1.個人レベルでの認識の重要性  161
  2.専門知識の教育・研修  161
  3.看護職の医療安全における特性  161
  4.コミュニケーションの重要性  162
 E.医療事故発生時の対応  162
  1.医療事故への対応  162
  2.医療事故の記録  162
 F.インフォームドコンセントの重要性  163

各論
1.顔面の疾患(口腔)  <炭山嘉伸,渡邉学>
 A.解剖  166
  1.顔面の区分  166
  2.皮膚,筋肉  166
  3.血管  168
  4.リンパ系  168
  5.神経系  169
 B.検査,診断  170
  1.理学的所見  170
  2.血液生化学検査  170
  3.診断  170
 C.疾患  171
  1.外傷  171
  2.炎症  174
  3.神経疾患  175
  4.腫瘍  176
  5.先天異常  177
 D.術後管理  177

2.頭頸部の疾患  <小原孝男>
 A.解剖  178
 B.検査,診断  179
  1.視診,触診  179
  2.超音波検査  179
  3.X線単純撮影検査  181
  4.X線造影検査  181
  5.CT検査  181
  6.MRI検査  181
  7.核医学検査  181
  8.生検  181
  9.内分泌検査  183
 C.頭頸部の疾患  183
  1.リンパ節炎  183
  2.頸部腫瘍  183
  3.甲状腺疾患  184
  4.副甲状腺疾患  189
  5.唾液腺疾患  191
  6.先天性機構異常  191

3.胸壁,胸膜疾患  <佐藤道夫>
 A.解剖,生理  192
 B.検査,診断  194
 C.胸壁の疾患  194
  1.先天性疾患  194
  2.胸壁の外傷  198
  3.胸壁の炎症  201
  4.胸壁の腫瘍  201
 D.胸膜の疾患  202
  1.水胸,胸水貯留  202
  2.気胸  202
  3.血胸  204
  4.膿胸  204
  5.乳び胸  205
  6.胸膜腫瘍  205

4.乳腺疾患  <田島知郎>
 A.概要  206
 B.解剖,生理  206
 C.検査,診断  208
  1.診察  208
  2.検査  208
 D.乳腺の疾患  212
  1.発育・発達異常  212
  2.炎症性疾患  213
  3.良性腫瘍  213
  4.悪性腫瘍  214

5.呼吸器疾患(肺,気管,気管支)  <藤澤武彦,星野英久>
 A.解剖,生理  225
  1.解剖  225
  2.生理  226
 B.検査,診断  226
  1.検査  226
  2.画像診断  227
  3.内視鏡検査  228
  4.生検  229
 C.術前・術後管理  230
  1.術前管理  230
  2.手術方法  230
  3.術後管理  231
 D.損傷,異物  232
  1.損傷  232
 E.炎症  233
  1.肺結核症  233
  2.肺化膿症  234
  3.肺真菌症  234
  4.膿胸  235
 F.気管支拡張症  235
 G.嚢胞,塞栓,寄生虫  235
  1.嚢胞  235
  2.肺塞栓症,肺梗塞症  237
  3.寄生虫症  237
 H.良性腫瘍  238
 I .悪性腫瘍  238
  1.肺癌  238
  2.転移性肺腫瘍  241
 J.その他の疾患  241
  1.気胸  241
  2.血胸  242
  3.乳び胸  242
  4.肺動静脈瘻  242
  5.肺分画症  242
  6.慢性閉塞性肺疾患  242

6.循環器疾患(心,血管)  <高原善治>
 I.心臓
  A.解剖,生理  243
   1.解剖  243
   2.生理  244
  B.検査,診断  245
   1.医療面接(問診),視診,聴診,触診  245
   2.心電図  245
   3.胸部X線検査  246
   4.心臓カテーテル検査  246
   5.心臓超音波検査(心エコー検査)  247
   6.心筋シンチグラム  247
  C.体外循環と補助循環  247
   1.体外循環  247
   2.大動脈内バルーンパンピング  247
   3.経皮的心肺補助装置  247
   4.補助人工心臓  247
  D.術後管理(ICU管理)  248
  E.先天性心疾患  249
   1.非チアノーゼ性心疾患  249
   2.チアノーゼ性心疾患  252
  F.弁膜症  254
   1.弁膜症の病態と手術適応  254
   2.手術術式  254
  G.虚血性心疾患  255
   1.冠動脈バイパス術  255
   2.心筋梗塞合併症に対する手術  256
  H.心臓疾患  256
   1.心タンポナーデ  256
   2.収縮性心膜炎  257
  I .腫瘍  257
   1.粘液腫  257
   2.他の心臓腫瘍  257
  J .不整脈  257
   1.徐脈  257
   2.WPW症候群  257
   3.心室性頻脈  257
   4.心房細動  257
  K.心移植  257

 II.血管
  A.検査  258
   1.理学的検査  258
   2.血管造影  258
   3.コンピュータトモグラフィ(CT)  258
   4.超音波検査  258
  B.大動脈瘤  258
   1.真性大動脈瘤  258
   2.解離性大動脈瘤  258
   3.仮性大動脈瘤  259
  C.四肢の閉塞性動脈疾患  259
   1.原疾患  259
   2.下肢の動脈  260
   3.症状  260
   4.手術適応と術式  260
  D.静脈疾患  261
   1.下肢静脈瘤  261
   2.深部静脈血栓症  261

7.縦隔,横隔膜の疾患  <桑野博行,田中司玄文>
 A.解剖  262
 B.検査,診断  262
  1.診察  262
  2.血液一般,生化学検査  262
  3.診断  263
 C.縦隔の疾患  266
  1.損傷  266
  2.縦隔の炎症  266
  3.縦隔腫瘍  266
  4.胸腺疾患  268
 D.横隔膜の疾患  268
  1.横隔膜ヘルニア  268
  2.その他の疾患  269

8.消化器の疾患
A.消化管の疾患
 1.食道の疾患  <磯野可一,坂本昭雄>
  A.解剖,生理  270
  B.検査,診断  271
   1.理学的検査  271
   2.血液一般・生化学検査  271
   3.診断  271
  C.食道の手術  274
   1.術前管理  274
   2.手術  275
  D.術後合併症  277
  E.食道の疾患  277
   1.損傷,異物  277
   2.機能ならびに機構異常  278
   3.炎症  280
   4.良性腫瘍  281
   5.悪性腫瘍  282
   6.食道静脈瘤  285

 2.胃・十二指腸の疾患  <北島政樹>
  A.解剖,生理  288
   1.解剖  288
   2.生理  290
  B.検査,診断  291
   1.理学的所見  291
   2.血液一般・生化学検査  291
   3.診断  291
  C.胃・十二指腸の手術  294
   1.術前管理  294
   2.手術  296
  D.術後の合併症  301
   1.術後早期の合併症  301
   2.術後晩期の合併症(後遺症)  302
  E.胃・十二指腸の疾患  304
   1.損傷,異物  304
   2.胃炎  304
   3.消化性潰瘍  306
   4.腫瘍  309
   5.マロリーワイス症候群  315
   6.その他の疾患  315

 3.小腸,結腸の疾患  <板橋道朗,亀岡信悟>
  A.解剖,生理  317
   1.解剖  317
   2.生理  318
  B.検査,診断  318
   1.理学的検査  318
   2.血液一般,生化学検査  319
   3.診断  319
  C.術前・術後管理  319
   1.術前管理  319
   2.術後管理  320
  D.手術  321
   1.吻合法  321
   2.術式  321
  E.術後合併症  322
  F.損傷  323
  G.憩室,異物  324
   1.メッケル憩室  324
   2.大腸憩室  324
   3.異物  324
  H.炎症性腸疾患  324
   1.潰瘍性大腸炎  324
   2.クローン病  325
   3.腸結核  325
  I.虚血性疾患  326
   1.急性腸間膜血管閉塞症  326
   2.虚血性腸炎  326
  J.虫垂炎  327
  K.腸瘻  327
  L.小腸の腫瘍  327
   1.良性腫瘍  327
   2.悪性腫瘍  327
  M.結腸の腫瘍  328
   1.ポリープ  328
   2.結腸癌  328
   3.遺伝性非ポリポーシス大腸癌  329
  N.腸閉塞症  329
  O.その他の疾患  331
   1.腸重積症  331
   2.短腸症候群  331
   3.盲係蹄症候群  331
   4.総腸間膜症  331
   5.移動性盲腸  332
  P.先天性疾患  332
   1.ヒルシュスプルング病  332
   2.腸回転異常  332
   3.先天性小腸閉鎖症  332

 4.直腸,肛門の疾患  <生越喬二>
  A.解剖,生理  333
   1.直腸,肛門の名称  333
   2.直腸,肛門の脈管系  334
   3.直腸,肛門の神経支配  334
   4.直腸,肛門の生理  335
  B.検査,診断  335
  C.術前診断,管理  336
  D.手術  337
   1.直腸癌  337
   2.遺伝性非ポリポーシス大腸癌  341
   3.肛門癌  341
   4.悪性黒色腫  341
   5.平滑筋肉腫  342
   6.良性腫瘍  342

B.実質臓器の疾患
 1.肝臓の疾患  <江畑智希,金井道夫,二村雄次>
  A.解剖,機能  344
  B.検査,診断  345
  C.手術  346
  D.術前・術後管理  348
   1.術前管理  348
   2.術後管理  349
  E.術後合併症  350
  F.肝臓の疾患  351
   1.損傷  351
   2.膿瘍,嚢胞  352
   3.良性腫瘍  352
   4.悪性腫瘍  353
   5.劇症肝不全  356
   6.門脈圧亢進症  356
   7.その他の疾患  357
   8.先天性疾患  357

 2.胆嚢,胆管の疾患  <力山敏樹,松野正紀>
  A.解剖,生理  358
  B.検査,診断  359
   1.採血,採尿  359
   2.腹部単純X線撮影  360
   3.胆道造影法  360
   4.超音波検査  361
   5.CT  361
   6.MRI  361
   7.胆道シンチグラフィ  361
   8.胆道内圧測定  361
  C.術前の看護  362
   1.観察のポイント  362
   2.安静  362
   3.苦痛の緩和および発作の予防  362
   4.検査時の看護  362
  D.手術  362
   1.胆嚢摘出術  362
   2.胆管切開(切石)術  363
   3.内視鏡的十二指腸乳頭切開術  363
   4.十二指腸乳頭括約筋形成術  363
   5.胆道バイパス術  363
   6.胆道再建術  363
   7.肝切除術  363
   8.膵頭十二指腸切除術  365
   9.胆道ステント留置術  365
   10.その他  365
  E.術後合併症  365
   1.早期合併症  365
   2.後期合併症  366
  F.術後の看護  368
  G.胆嚢,胆管の疾患  368
   1.胆嚢・肝外胆管の外傷  368
   2.胆石症  368
   3.炎症  369
   4.胆道系の腫瘍  370
   5.先天性疾患  371

 3.膵臓の疾患  <多淵芳樹>
  A.解剖,生理  372
  B.検査,診断  373
   1.膵疾患に関する画像診断以外の検査法  373
   2.画像診断法  373
  C.術前・術後管理と看護  375
  D.手術  376
   1.膵切除術  376
   2.姑息手術およびその他の手術ないし処置  377
  E.術後合併症  378
  F.膵臓の疾患  378
   1.膵損傷  378
   2.膵炎  381
   3.腫瘍  384
   4.膵嚢胞  387
   5.その他の膵疾患  387

9.腹壁,臍,腹膜,大網,後腹膜の疾患  <冲永功太,福島亮治>
 A.解剖,生理  389
 B.損傷  389
 C.炎症  390
 D.ヘルニア  392
 E.腫瘍  395
 F.その他の疾患  395
 G.先天性疾患  396

10.脾臓の疾患  <廣川慎一郎,塚田一博>
 A.解剖,生理  397
 B.検査,診断  398
  1.理学的検査  398
  2.検査成績  398
  3.診断  398
 C.手術  398
 D.術後合併症  403
 E.脾臓の疾患  403
  1.損傷,破裂  403
  2.腫瘍,嚢胞  403
  3.脾腫をきたすその他の疾患  404
  4.先天性疾患  404

11.副腎の疾患  <佐々木秀雄,跡見裕>
 A.解剖,生理  405
 B.検査,診断  407
  1.副腎皮質疾患の生化学的診断法  407
  2.副腎髄質疾患の生化学的診断法  408
  3.副腎疾患の画像診断法  408
  4.遺伝学的検査法  410
 C.手術  411
  1.観血手術  411
  2.腹腔鏡手術  412
 D.術後合併症  415
 E.副腎の疾患  416
  1.内分泌活性副腎皮質疾患  416
  2.内分泌活性副腎髄質疾患  418
  3.その他の副腎腫瘍  420

12.老人外科(看護)  <山名秀明>
 A.老人外科の概念  421
 B.老人の特徴  422
 C.老人の外科疾患  425
 D.術前検査  426
 E.手術適応  427
 F.術前管理  428
  1.栄養管理  428
  2.呼吸訓練および気道の浄化  429
  3.貧血および電解質の改善  429
  4.糖尿病の管理  429
  5.手術創部の清拭  429
  6.麻酔前投薬  429
 G.術後管理  430
  1.呼吸管理  430
  2.循環管理  431
  3.輸液管理  431
  4.血糖管理  432
  5.創部およびドレーン管理  432
  6.精神神経管理  433

13.小児外科  <大沼直躬>
 A.解剖,生理  434
 B.検査,診断  435
  1.血液検査  435
  2.尿検査  435
  3.X線検査  435
  4.超音波検査  439
  5.RI検査  440
  6.内視鏡検査  440
 C.手術  440
  1.末梢静脈挿入  440
  2.中心静脈挿入法  441
  3.開腹術  441
 D.術前・術後管理  441
 E.各論  442
  1.新生児疾患  442
  2.乳児疾患  445
  3.幼児疾患  446

14.麻酔学  <西野卓>
 A.麻酔の定義と種類  447
 B.麻酔前準備  447
 C.麻酔器の構造  449
 D.全身麻酔法  449
  1.吸入麻酔法  449
  2.静脈麻酔法  451
  3.筋弛緩薬  451
 E.麻酔中のモニター  451
 F.全身麻酔の手順と実際  452
 G.局所麻酔  452
  1.局所麻酔薬  452
  2.脊椎麻酔  452
  3.硬膜外麻酔  453
  4.伝達麻酔  454
  5.狭義の局所麻酔  454
 H.麻酔合併症  454
 I .術後疼痛対策  454

索引  457