第7版改訂にあたって

 従来からご好評をいただいていた「ナースの内科学」を全面的に改訂したのは2004年4月のことである.1986年に看護師並びに看護師を目指して勉学に励まれている学生に対し,内科学を理論的に,かつ分かりやすくという方針で記述されてきた本書も,医学医療の発展を受け,執筆陣も一新して改訂第6版として刊行された.
 幸いにも,多くの読者から内科学がよく分かるとのご好評をいただき,編者としては心強い限りである.
 さて,医学医療の進展はめざましく,第6版から3年しか経っていないとはいうものの,改訂を行う箇所がいくつか出てきた.そこで,内科学の進歩にあわせ,全執筆者にお願いして,この度,改訂を行うことになった.
今回の改訂では,内科学の領域で用語等に変化のあったものは改正した.また,第6版では記載されていなかった項目で,是非とも看護師の皆さんに知っていただきたい項目を追加することにした.
 看護師教育を受けられ日夜勉学に励まれている学生の皆さん,医療の現場で看護師業務に携わっておられるナースの皆さんにぜひ本書をご活用いただきたいと切望します.
 最後に,改訂の労を執られた執筆者の先生,中外医学社に心から感謝申し上げます.

2007年立春
編 者


第6版改訂にあたって

「ナースの内科学」初版が上梓されたのは,今を20年近くも遡る1986年のことである.斬新で,明快かつ論理的な解説,分かりやすい記述が受け入れられ,看護師教育に大きなインパクトを与えた.このため多くの看護師養成施設で採用され,好評に応えて改訂を重ね,増刷を繰り返してきた.
 しかし,20年という歳月の間に,医療界は大きな変貌を遂げた.EBMに基づく医療の推進,感染症に関する法律の改正,介護保険制度の導入,電子カルテの導入,包括化医療などを始め,目まぐるしい変化を次々に遂げてきた.看護師教育においても,全国における看護系大学の相次ぐ設立,教育カリキュラムの大綱化,看護師国家試験出題基準の改正など,看護師教育の一層の向上を目指した改革が進められた.
 こうした医療の変遷を受け,「ナースの内科学」もこの機に一新することとなった.これまで編集の労をとられてこられた越川昭三先生から,新しく全面的に改訂してほしいとのご要望が出されたのである.そして,学生時代に越川先生から明快な腎臓病学の教えを頂いた小生が編集の任に当たることとなった.越川先生の学識,情熱には及びもつかないが,恩師のたってのご依頼に,浅学菲才を顧みず本書の編集という大事業を行うことにした.
 編集に当たっては,執筆陣も刷新し,各専門領域でご活躍され,かつ看護師教育に情熱をもたれている新進気鋭の先生方に執筆を依頼することにした.大綱化を主眼とした新しい看護師教育カリキュラムでは,各領域ごとに細分されているわけではない.しかし,各疾患の病態を理解し,適切な看護を実践するには,やはり臓器別での疾患の把握が重要であると思う.
 そこで,本書の構成は,まず総論を解説し,その上で臓器別各論での病態,疾患を取り上げることにした.さらにこれまでの版と同様に,理解を助けるための復習問題も掲げてある.本書の解説を読み,復習問題を解くことによって,より一層深い知識が得られることになると信じる.
 現代医療の大きな特徴の一つに,チーム医療の実践がある.看護師は専門性を発揮し,国民によりよい看護ケアを提供することが求められている.そのためには,医療の根幹をなす「内科学」を十分に理解し,その上で看護ケアを実践して頂きたい. 看護師教育を受けられている学生諸君,また医療の現場でご活躍されているナースの方々にも,本書をご活用して頂き,最新の内科学の知識を吸収していただくことを切望する.
 最後に,本書の改訂にご尽力賜った中外医学社に深謝する.

2004年立春
編 者


初版の序

 外来診療の終了後,ノンビリお茶を飲んでいると,かたわらで若いナースが一生懸命勉強をしている.休息不要の若いエネルギーにも感心するが,よく見ると取り組んでいる本がなんと,医学部学生用の内科学書である.今ナースに要求される医学知識は,そこまで高度になったのかと感心してしまう.聞くと,好き好んで医者用の本を読んでいるわけではなく,今のナースのニードにあったよい内科書がないから止むを得ないのであるという.
 確かに,ナースのための医学書を作るのは難しい.以前,ナースのための本の編集をお手伝いしたことがあるが,幾人かのナースから,先生の本は難し過ぎて役に立たないと手厳しい批評を頂いた.その本も,時代の要請に応えて高度な医学知識を盛り込むことを目標に掲げた本であった.易しく書くということは,難しいことである.自分では易しく書いているつもりでも,他人からみれば全然難解なことも多い. 高度で充実した内容を,平易に記述したよい本を作るには,まず執筆者に人を得ること,そして読者からのfeedbackを活かすことの2つが重要である.
 本書ではまず執筆者に,学生教育の経験が豊富で実績のある先生にお願いし,その経験を活かして執筆して頂いた.さすがに各章とも,最新の知識を取り入れ,必要最小限の知識がキッチリまとまって記述されている.そして,記述の内容や難易については,ゲラの段階でナース諸姉に読んで頂き,その意見や批評をfeedbackさせて修正を加えた.
 驚いたことに,新しい知識や方法が充分取り入れられていない,という批評のあったことである.ICU,CCU,内視鏡室など,日常的に先端技術に接しているナースには,これでもまだ不充分なのであろう.しかし,やはりそこまでの専門的知識は取り入れることは控えた.
 問題の解説が欲しいという意見もいくつかあった.しかし,問題解答のヒントは本文中に書かれている筈である.問題作製には,本文中の文章や用語を選択肢に用いることを原則としている.問題は,自分の理解度を自己判断する復習用である.また,読むだけでは蒸発してしまう知識を,確実に自分のものにする方法でもある.ヒントを探して本文に戻ることも,決して無意味ではない.
 学生用の本を書くと,誤りの指摘や質問を多く頂く.有難いことである.それは,その本をよくすることにつながるからである.中には自分の不勉強の尻を持ち込むような質問もあるが,よく本を読み込んでなお疑問点の残るものについてのご質問には,喜んで応ずる所存である.読者諸兄姉との往復運動によって,本書がより一層よい本になることを望む次第である.

1986年秋分の日
編 者


目次

1 総 論 〈奈良信雄〉
 A.内科学とは
 B.病気の原因
  1.遺 伝
  2.腫 瘍
  3.感 染
  4.老 化
  5.心 因
 C.病気の症状・徴候
  1.バイタルサイン(生命徴候)
   a.意識状態
   b.体 温
   c.脈 拍
   d.血 圧
   e.呼吸状態
  2.全身症候
   a.発 熱
   b.全身倦怠感
   c.体重減少(やせ,るいそう)
   d.体重増加(肥満)
   e.ショック
   f.意識障害
   g.感情障害
   h.けいれん
   i.めまい
   j.発 疹
   k.睡眠障害
 D.患者の心理
 E.診 断
  1.診察の進め方
  2.医療面接
   a.患者像
   b.主 訴
   c.現病歴
   d.既往歴
   e.家族歴
   f.社会歴
  3.身体診察
   a.身体診察の進め方
   b.視 診
   c.触 診
   d.打 診
   e.聴 診
   f.神経学的診察
  4.臨床検査
   a.検体検査
   b.生理機能検査
   c.画像検査
 F.治 療
  1.種類と特徴
   a.原因療法,対症療法
   b.根治療法,保存療法
  2.治療の方法
   a.食事・栄養療法
   b.薬物療法
   c.輸液,輸血,血液浄化療法
   d.手術療法
   e.臓器・組織移植,人工臓器
   f.放射線治療
   g.その他の治療法
  3.末期患者の治療
   a.ターミナルケア(終末期医療)
   b.緩和医療
   c.尊厳死
  4.救命救急診療(クリティカルケア)
  5.集中治療
 G.疾病の経過と転帰
 H.死
  1.死の判定
  2.心臓死
  3.脳 死
 復習問題


2 循環器 〈桑島 巌 坂井誠 谷口泰 原田和昌 武田和大〉
基 礎
 A.心臓・血管系の形態と機能
  1.心臓の位置
  2.心臓の内部構造
  3.心筋の微細構造
  4.冠動脈
  5.刺激伝導系
 B.循環の生理学
  1.心臓の働き
  2.血液の循環
  3.血 圧
  4.心臓の神経支配
 C.循環器疾患の症状
  1.息切れ,呼吸困難
  2.胸 痛
  3.動 悸(どうき)
  4.浮 腫(むくみ)
  5.チアノーゼ
  6.めまい,失神
 D.視診,医療面接(問診)からわかること
  1.視 診
  2.医療面接(問診)
 E.循環器疾患と検査
  1.心臓の聴診
  2.胸部X線検査
  3.心電図
   a.心電図の取り方
   b.心電図からわかること
  4.ホルター心電図
  5.心電図モニター
  6.運動負荷試験
  7.心エコー図検査
  8.心臓核医学検査
   a.タリウム(201Tl)心筋血流イメージング
   b.123I―MIBG交感神経機能イメージング
  9.心臓カテーテル検査
   a.右心カテーテル検査
   b.左心カテーテル検査
   c.冠動脈造影
  10.CT・MRI検査
   a.コンピュータ断層撮影
   b.磁気共鳴画像法
各 論
 A.心不全
 B.虚血性心疾患
  1.狭心症
  2.急性心筋梗塞
 C.心臓弁膜症
  1.僧帽弁狭窄症
  2.僧帽弁閉鎖不全症
  3.大動脈弁狭窄症
  4.大動脈弁閉鎖不全症
 D.不整脈
  1.心房性期外収縮
  2.心室性期外収縮
  3.発作性上室性頻拍
  4.心房細動
  5.心室頻拍
  6.心室細動
  7.洞不全症候群
  8.房室ブロック
 E.先天性心疾患
  1.心房中隔欠損症
  2.心室中隔欠損症
  3.動脈管開存症
  4.ファロー四徴症
 F.心筋疾患
  1.心筋炎
  2.特発性心筋症
   a.肥大型心筋症
   b.拡張型心筋症
 G.心内膜炎と心膜炎
  1.心内膜炎
  2.心膜炎
 H.肺性心
  1.肺塞栓症
  2.原発性肺高血圧症
  3.慢性肺性心
 I.高血圧
  1.高血圧の定義
  2.本態性高血圧の原因
  3.血圧の測り方
  4.本態性高血圧の合併症の評価
  5.高血圧症の治療
  6.2次性高血圧
   a.褐色細胞腫
   b.原発性アルドステロン症
   c.腎血管性高血圧
 J.大動脈疾患
  1.大動脈瘤
  2.解離性大動脈瘤
 K.動脈硬化
 付.循環器疾患で用いられる薬剤とその解説
  1.急性心不全,急性心筋梗塞の治療薬
  2.慢性期治療薬
   a.冠動脈疾患の予防薬
   b.高血圧治療薬
   c.心不全治療薬
 復習問題


3 腎・水電解質〈佐藤昌志〉
I.腎 臓
基 礎
 A.解剖・生理
   a.位 置
   b.形 態
   c.割 面
   d.血 管
   e.糸球体
   f.尿細管
   g.ネフロン
   h.腎血流量
   i.腎の働き
   j.腎とホルモン
 B.腎疾患の症状と検査
  1.主要症状
   a.浮 腫
   b.高血圧
   c.尿量異常
   d.蛋白尿
   e.血 尿
  2.検査所見
   a.尿所見
   b.腎機能検査
   c.血液生化学
   d.血清・免疫学的検査
   e.腎生検
   f.画像診断
  3.腎疾患の治療
各 論
 A.一次性糸球体疾患
  1.急性糸球体腎炎
  2.慢性糸球体腎炎
  3.ネフローゼ症候群
  4.急速進行性腎炎
  5.生理的蛋白尿
 B.全身性疾患と腎
  1.ループス腎炎
  2.結節性多発性動脈炎
  3.ウェゲナー肉芽腫症
  4.全身性硬化症
  5.シェーグレン症候群
  6.抗リン脂質抗体症候群
  7.シェーンライン―ヘノッホ紫斑病
  8.溶血性尿毒症症候群
  9.糖尿病性腎症
  10.アミロイド腎
  11.痛風腎
  12.骨髄腫腎
  13.肝疾患における腎障害
   a.ウイルス性肝炎
   b.肝硬変
   c.肝不全
  14.妊 娠
   a.正常妊娠時の腎の変化
   b.純型妊娠中毒症
   c.混合型妊娠中毒症
 C.高血圧性腎疾患
  1.腎硬化症
   a.良性腎硬化症
   b.悪性腎硬化症
  2.腎血管性高血圧
 D.尿細管疾患
  1.尿細管性アシドーシス
  2.低レニン血症性低アルドステロン症
  3.腎性糖尿
  4.アミノ酸尿
  5.ビタミンD抵抗性クル病
  6.ビタミンD依存性クル病
  7.ファンコニ症候群
  8.ホルモンに対するレセプター異常
   a.腎性尿崩症
   b.偽性副甲状腺機能低下症
   c.バーター症候群
  9.ギテルマン症候群
 E.腎・尿路感染症
  1.腎盂腎炎
  2.膀胱炎
 F.間質性腎炎
 G.薬剤と腎障害
 H.遺伝性腎疾患
  1.尿細管疾患
  2.嚢胞性疾患
  3.アルポート症候群
 I.腎・尿路の通過障害と腎腫瘍
  1.尿路結石
  2.水腎症
  3.腎腫瘍
 J.腎不全
  1.急性腎不全
  2.慢性腎不全
  3.透析療法
  4.腎移植
II.水・電解質代謝
基 礎
  1.体内分布
  2.調節機構
  3.電解質・酸塩基に用いられる単位と用語
   a.浸透圧
   b.mEq/l
各 論
 A.Na代謝障害
  1.高Na血症
  2.低Na血症
 B.体液量の異常
  1.脱 水
  2.溢 水
 C.K代謝の異常
  1.高K血症
  2.低K血症
 D.Ca代謝の異常
  1.高Ca血症
  2.低Ca血症
 E.Mg代謝の異常
  1.高Mg血症
  2.低Mg血症
 F.Cl代謝の異常
  1.高Cl血症
 2.低Cl血症
 G.P代謝の異常
  1.高P血症
  2.低P血症
 H.陰イオンギャップ
III.酸塩基平衡の異常
基 礎
各 論
 A.代謝性アシドーシス
 B.代謝性アルカローシス
 C.呼吸性アシドーシス
 D.呼吸性アルカローシス
復習問題



4 呼吸器 〈千田金吾 中野 豊〉
基 礎
 A.形 態
  1.胸郭と肺葉
  2.気道から肺胞
   a.気道系
   b.気道─気腔移行部
   c.肺胞領域
   d.循環系
 B.機 能
   a.呼 吸
   b.防御機能
 C.主要症状,身体所見,検査所見
  1.主要症状
   a.咳 嗽
   b.喀 痰
   c.血痰,喀血
   d.喘 鳴
   e.呼吸困難,息切れ
   f.胸 痛
   g.嗄 声
  2.身体所見
   a.呼吸状態
   b.起座呼吸
   c.チアノーゼ
   d.バチ状指
   e.呼吸音
   f.胸郭および脊椎の異常
  3.検査所見
   a.胸部X線写真所見
   b.胸部CT所見
   c.胸部MRI
   d.肺機能検査
   e.動脈血ガス分析
   f.喀痰検査
   g.免疫学的検査
   h.内視鏡検査
   i.気管支肺胞洗浄検査
   j.超音波検査
   k.肺血管造影検査
   l.核医学検査
   m.肺生検
   n.胸水検査
各 論
 A.閉塞性肺疾患
  1.慢性閉塞性肺疾患
  2.気管支喘息
  3.びまん性汎細気管支炎
 B.拘束性肺疾患
  1.間質性肺炎,肺線維症
  2.さまざまな間質性肺炎
   a.特発性間質性肺炎
   b.塵 肺
   c.薬 剤
   d.放射線
   e.膠原病
   f.過敏性肺炎
 C.感染性肺疾患
  1.細菌性肺炎
  2.異型肺炎
  2-1.マイコプラズマ肺炎
  2-2.クラミジア肺炎
   a.クラミジア肺炎
   b.オウム病
  3.レジオネラ肺炎(在郷軍人病)
  4.日和見感染
  5.肺結核症
  6.非結核性抗酸菌症(非定型抗酸菌症)
 D.嚢胞および拡張性気管支,肺疾患
  1.気腫性嚢胞
  2.気管支嚢胞
  3.気管支拡張症
  4.肺分画症
 E.腫瘍性肺疾患
  1.原発性肺癌
   a.扁平上皮癌
   b.腺 癌
   c.小細胞癌
   d.大細胞癌
  2.転移性肺癌
  3.縦隔腫瘍
 F.肺循環障害
  1.肺血栓塞栓症,肺梗塞
  2.肺水腫
  3.肺性心
  4.原発性肺高血圧症
  5.二次性肺高血圧
  6.肺動静脈瘻
 G.肉芽腫性肺疾患
  1.サルコイドーシス
 H.免疫・アレルギー肺疾患
  1.好酸球性肺疾患
  2.血管炎症候群
   a.ウェゲナー肉芽腫症
   b.アレルギー性肉芽腫性血管炎
   c.顕微鏡的多発動脈炎
  3.グッドパスチャー症候群
 I.その他のまれな疾患
  1.肺胞蛋白症
  2.肺胞微石症
  3.特発性肺血鉄症
  4.好酸球性肉芽腫症
  5.肺リンパ管筋腫症
 J.換気異常を主徴とする疾患,病態
  1.過換気症候群
  2.睡眠時無呼吸症候群
 K.呼吸不全
  1.概 説
   a.低酸素血症
   b.高炭酸ガス血症
  2.急性呼吸促迫症候群
  3.在宅酸素療法
  4.在宅人工呼吸療法
  5.肺理学療法
 L.胸膜疾患
  1.胸膜炎
  2.自然気胸
 M.横隔膜疾患
  1.横隔膜麻痺
  2.横隔膜ヘルニア
復習問題


5 消化管 〈櫻井幸弘〉
基 礎
 A.解 剖
   a.食 道
   b.胃
   c.十二指腸
   d.小 腸
   e.大 腸
   f.消化管の血管系
 B.生 理
   a.食 道
   b.胃
   c.十二指腸
   d.大 腸
   e.消化と吸収
 C.消化器疾患の症状と検査
  1.主要症状
   a.腹 痛
   b.嘔気(悪心)・嘔吐
   c.胸やけ
   d.げっぷ
   e.しゃっくり
   f.嚥下困難・誤飲
   g.鼓 腸
   h.グル音
   i.下痢・便秘
   j.消化管出血
  2.検 査
   a.身体的診察
   b.X線検査
   c.腹部超音波検査(腹部エコー検査)
   d.アイソトープ検査
   e.内視鏡検査
各 論
 A.食道の病気
  1.食道炎
  2.バレット上皮
  3.食道潰瘍
  4.マロリー─ワイス症候群
  5.食道裂孔ヘルニア
  6.アカラシア(特発性噴門けいれん症)
  7.食道憩室
  8.食道静脈瘤
  9.食道癌
 B.胃の病気
  1.急性胃炎,胃びらん
  2.慢性胃炎
  3.いわゆる神経性胃炎
  4.胃潰瘍,十二指腸潰瘍(消化性潰瘍)
  5.胃静脈瘤
  6.胃血管拡張症,門脈圧亢進性胃症
  7.胃の良性腫
  8.胃 癌
  9.悪性リンパ腫
  10.胃切除後遺症
   a.ダンピング症候群
   b.吻合部潰瘍
   c.逆流性食道炎
   d.無胃性貧血
 C.小腸,大腸の病気
  1.総腸間膜症
  2.メッケル憩室
  3.感染性腸炎
  4.虫垂炎
  5.腸閉塞(イレウス)
  6.虚血性腸炎
  7.小腸潰瘍
  8.クローン病
  9.潰瘍性大腸炎
  10.腸結核
  11.大腸アメーバ症
  12.薬剤起因性大腸炎
  13.過敏性大腸症候群
  14.大腸憩室症,大腸憩室炎
  15.大腸ポリープ
  16.大腸ポリポーシス
  17.大腸癌
  18.痔疾患
  19.その他の腫瘍
復習問題


6 肝,胆,膵,脾,腹膜 〈佐藤千史 谷口千絵〉
I.肝 臓
基 礎
 A.解 剖
  1.位置と形態
  2.肝小葉構造
 B.機 能
  1.物質代謝と貯蔵
   a.糖 質
   b.脂 肪
   c.蛋白質
   d.薬剤,ビタミン,ホルモン
  2.胆汁の分泌
   a.胆汁の生成
   b.胆汁の組成
 C.肝疾患の検査と徴候
  1.血液・尿生化学検査
   a.肝逸脱酵素と胆道系酵素    b.肝細胞機能マーカー
   c.炎症性マーカー
   d.肝線維化マーカー
   e.腫瘍マーカー
   f.肝炎ウイルスマーカー
   g.自己抗体
   h.脾機能亢進症のマーカー
  2.画像検査
   a.腹部超音波(エコー)検査
   b.CT検査
   c.MRI検査
   d.腹腔鏡,肝生検
   e.血管造影検査
   f.肝シンチグラム
   g.内視鏡的逆行性胆管膵管造影
   h.経皮経肝胆道造影
  3.主要徴候
   a.黄 疸
   b.腹 水
   c.肝性脳症
 D.肝疾患の進展様式
各 論
 A.急性肝炎
 B.慢性肝炎
 C.肝硬変
 D.薬物性肝障害
 E.アルコール性肝障害
 F.自己免疫性肝疾患
  1.自己免疫性肝炎
  2.原発性胆汁性肝硬変
  3.原発性硬化性胆管炎
 G.代謝性肝疾患
  1.脂肪肝
  2.ヘモクロマトーシス
  3.ウィルソン病
  4.アミロイドーシス
  5.α─1アンチトリプシン欠損症
  6.糖原病
  7.肝性ポルフィリア
 H.感染症
  1.寄生虫性肝障害
  2.リケッチア感染症
 I.循環障害
  1.虚血性肝炎
  2.うっ血肝
 J.肝 癌
  1.原発性肝癌
   a.肝細胞癌
   b.胆管細胞癌
  2.転移性肝癌
 K.肝血管腫
 L.肝膿瘍
 M.肝嚢胞
 N.体質性黄疸
   a.ジルベール症候群
   b.クリグラー─ナジャール症候群
   c.デュビン─ジョンソン症候群
   d.ローター症候群
II.胆嚢と胆管
基 礎
 A.解 剖
 B.機 能
 C.胆道疾患の検査
  1.血液・尿生化学検査
   a.ビリルビン
   b.胆道系酵素
   c.腫瘍マーカー
  2.画像診断
   a.腹部単純X線検査
   b.経口胆嚢造影法
   c.排泄性胆道造影
   d.腹部超音波検査,CT検査,MRI(MRCP)検査
   e.ERCP
   f.PTC(D)
各 論
 A.胆石,胆嚢炎
 B.総胆管結石,化膿性胆管炎
 C.胆嚢癌
 D.胆嚢ポリープ
 E.胆管癌
 F.その他の胆嚢疾患
   a.胆道ジスキネジー
   b.胆嚢切除後症候群
   c.先天性総胆管拡張症
   d.先天性胆道閉鎖症
III.膵 臓
基 礎
 A.解 剖
 B.機 能
  1.外分泌機能
  2.内分泌機能
 C.膵疾患の検査
  1.血液・尿生化学検査
   a.膵逸脱酵素
   b.尿中C─ペプチド
   c.腫瘍マーカー
  2.負荷試験
   a.パンクレオザイミン・セクレチン試験(PS試験)
   b.PABA試験
   c.糖負荷試験
  3.画像診断
   a.腹部単純X線検査
   b.腹部超音波検査,CT検査,MRI(MRCP)検査
   c.血管造影検査
   d.ERCP
各 論
 A.急性膵炎
 B.慢性膵炎
 C.膵 癌
 D.膵嚢胞
IV.脾 臓
基 礎
 A.解 剖
 B.機 能
 C.脾疾患の検査
  1.血液生化学検査
  2.画像診断
各 論
 A.脾 腫
 B.脾梗塞
 C.脾動脈瘤
V.腹 膜
基 礎
 A.解 剖
 B.機 能
 C.検査と診断
  1.腹水穿刺
  2.画像診断
 D.主要徴候
各 論
 A.急性腹膜炎
 B.結核性腹膜炎
 C.癌性腹膜炎
復習問題


7 代 謝 〈宮崎 滋〉
総 論
  1.代謝疾患とは
  2.代謝疾患の起こり方
  3.代謝疾患は集積しやすい
  4.代謝系路上の関連性
各 論
 A.糖尿病
  1.概 要
  2.インスリン
  3.糖尿病の分類
   a.成因分類
   b.病態分類
   c.成因と病態による分類
  4.糖尿病の診断
   a.糖尿病型の判定と糖尿病の診断
   b.75 g糖負荷試験による判定区分と判定基準
  5.血糖コントロールの指標と評価
  6.糖尿病の診断,診療にあたっての留意点
   a.病歴聴取で注意すること
   b.糖尿病で注意すべき身体所見
  7.治 療
   a.教 育
   b.食事療法
   c.運動療法
   d.薬物療法
   e.低血糖
   f.シックディ
  8.糖尿病の慢性合併症
   a.糖尿病性網膜症
   b.糖尿病性腎症
   c.糖尿病性神経障害
   d.糖尿病の足
   e.動脈硬化性疾患
  9.糖尿病性昏睡
  10.糖尿病と妊娠
 B.高脂血症(脂質代謝異常症)
  1.概 要
  2.病 態
   a.リポ蛋白
   b.脂質代謝動態
   c.高脂血症が引き起こす疾患
   d.高脂血症の診断
   e.分 類
   f.身体所見
  3.高脂血症の成因分類
   a.原発性高脂血症
   b.二次性高脂血症
  4.治 療
   a.治療の原則
   b.治療開始時期,治療目標
   c.適正体重
   d.食事療法
   e.運動療法
   f.薬物療法
   g.血漿交換療法
 C.肥満症
  1.概 要
  2.肥満の判定と肥満症の診断
  3.分 類
  4.メタボリックシンドローム
  5.治 療
   a.行動修正療法
   b.食事療法
   c.運動療法
   d.薬物療法
   e.外科療法
 D.高尿酸血症,痛風
  1.概 要
  2.病 態
   a.高尿酸血症
   b.痛 風
  3.治 療
   a.生活指導
   b.薬物療法
復習問題


8 内分泌 〈池田 斉〉
基 礎
 A.内分泌総論
  1.内分泌とは何か
  2.ホルモンの生成・分泌
  3.ホルモンの作用機序
  4.ホルモンの化学構造
  5.ホルモンのフィードバック機構
  6.内分泌疾患の症状,診断,治療
 B.解剖学,生理学,生化学
  1.視床下部
  2.下垂体
  3.甲状腺
   a.形 態
   b.甲状腺ホルモン
   c.甲状腺ホルモンの血中動態
   d.生理作用
  4.副甲状腺
  5.副腎皮質
   a.形 態
   b.コルチゾール
   c.アルドステロン
   d.副腎性アンドロゲン
  6.副腎髄質
  7.性 腺
 C.主要症状,検査法
  1.主要症状
  2.検査法
   a.下垂体前葉機能検査法
   b.下垂体後葉機能検査法
   c.甲状腺機能検査法
   d.副甲状腺機能検査法
   e.副腎皮質機能検査法
   f.副腎髄質機能検査法
各 論
 A.間脳疾患
  1.視床下部性性腺機能低下症
  2.中枢性思春期早発症
  3.神経性食思不振症
 B.下垂体疾患
  1.末端肥大症
  2.下垂体性小人症
  3.クッシング病
  4.プロラクチノーマ
  5.下垂体前葉機能低下症
  6.下垂体腺腫および周辺部腫瘍
  7.尿崩症
  8.ADH分泌異常症
 C.甲状腺疾患
  1.甲状腺機能亢進症
  2.甲状腺機能低下症
  3.慢性甲状腺炎(橋本病)
  4.亜急性甲状腺炎
  5.無痛性甲状腺炎
  6.結節性甲状腺腫
 D.副甲状腺疾患
  1.原発性副甲状腺機能亢進症
  2.続発性副甲状腺機能亢進症
  3.副甲状腺機能低下症
  4.偽性副甲状腺機能低下症
 E.副腎皮質疾患
  1.クッシング症候群
  2.副腎皮質機能低下症
   a.アジソン病
   b.急性副腎不全
  3.原発性アルドステロン症
  4.続発性アルドステロン症
  5.副腎性器症候群
 F.褐色細胞腫
 G.性腺疾患
  1.クラインフェルター症候群
  2.ターナー症候群
復習問題


9 感染症,寄生虫疾患 〈斎藤 厚〉
I.感染症
総 論
 A.感染症とは
 B.感染症の分類
   a.病原体別分類
   b.臓器別分類
   c.感染経路による分類
   d.新興・再興感染症
 C.感染症法とその解釈
   a.感染症類型
   b.届出
   c.情報の提供および公開
 D.21世紀の感染症対策
 E.感染症の主要症状
   a.前駆症状
   b.発 熱
   c.悪寒戦慄
   d.発 疹
   e.リンパ節腫脹
   f.下 痢
   g.その他
 F.感染症の検査所見
   a.血液所見
   b.血清学的所見
   c.生化学的所見
   d.その他
 G.感染症の診断
  1.病原体の検出
   a.塗抹検査
   b.検体の採取法および培養検査
   c.動物接種,組織および細胞培養法
  2.血清学的診断
  3.抗原検出法
  4.その他
 H.感染症の治療
 I.感染症の予防
   a.感染症法による予防
   b.院内感染の予防
   c.予防接種
   d.消毒,滅菌
各 論
A.1類感染症
  1.エボラ出血熱,2.クリミア・コンゴ出血熱,3.マールブルグ病,4.ラッサ熱
  5.重症急性呼吸器症候群(病原体がSARSコロナウイルスであるものに限る)
  6.痘そう
  7.ペスト
 B.2類感染症
  1.急性灰白髄炎(ポリオ)
  2.コレラ
  3.細菌性赤痢
  4.ジフテリア
  5.腸チフス,6.パラチフス
 C.3類感染症
  腸管出血性大腸菌感染症
 D.4類感染症
  1.E型肝炎
  2.ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎含む)
  3.A型肝炎
  4.エキノコックス症
  5.黄 熱
  6.オウム病
  7.回帰熱
  8.Q 熱
  9.狂犬病
  10.コクシジオイデス症
  11.サル痘
  12.腎症候性出血熱
  13.炭 疽
  14.つつが虫病
  15.デング熱
  16.ニパウイルス感染症
  17.日本紅斑熱
  18.日本脳炎
  19.ハンタウイルス肺症候群
  20.Bウイルス病
  21.ブルセラ症
  22.発しんチフス
  23.ボツリヌス症
  24.マラリア
  25.野兎病
  26.ライム病
  27.リッサウイルス感染症
  28.レジオネラ症
  29.レプトスピラ症
 E.全数届出の5類感染症
  1.アメーバ赤痢
  2.ウイルス性肝炎(E型肝炎およびA型肝炎を除く)
  3.急性脳炎(ウエストナイル脳炎および日本脳炎を除く)
  4.クリプトスポリジウム症
  5.クロイツフェルト─ヤコブ病
  6.劇症型溶血性レンサ球菌感染症
  7.後天性免疫不全症候群
  8.ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)
  9.髄膜炎菌性髄膜炎
  10.先天性風しん症候群
  11.梅 毒
  12.破傷風
  13.バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
  14.バンコマイシン耐性腸球菌感染症
 F.定点のみ届出の5類感染症
  1.RSウイルス感染症
  2.咽頭結膜熱
  3.A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
  4.感染性胃腸炎
  5.水 痘
  6.手足口病
  7.伝染性紅斑
  8.突発性発しん
  9.百日咳
  10.風しん
  11.ヘルパンギーナ
  12.麻しん(成人麻しんを除く)
  13.流行性耳下腺炎
  14.インフルエンザ(高病原性鳥インフルエンザを除く)
  15.急性出血性結膜炎
  16.流行性角結膜炎
  17.性器クラミジア感染症
  18.性器ヘルペスウイルス感染症
  19.尖圭コンジローマ
  20.淋菌感染症
  21.クラミジア肺炎(オウム病を除く)
  22.細菌性髄膜炎
  23.ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
  24.マイコプラズマ肺炎
  25.成人麻しん
  26.無菌性髄膜炎
  27.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
  28.薬剤耐性緑膿菌感染症
 G.指定感染症
  1.高病原性鳥インフルエンザ
 H.その他の感染症(感染症法に含まれないが重要な感染症)
  1.細菌感染症
   a.らい,ハンセン病
   b.ガス壊疽
   c.放線菌症
  2.ウイルス感染症
   a.サイトメガロウイルス感染症
   b.伝染性単核球症
  3.スピロヘータ感染症
   a.ワイル病
   b.鼠咬症
  4.原虫感染症
   a.トキソプラズマ症
   b.ニューモシスチス肺炎
  5.真菌感染症
   a.表在性真菌症
   b.深在性真菌症
 I.特有な呼称による感染症
  1.輸入感染症
  2.日和見感染症
  3.院内感染
  4.複数菌感染症
  5.菌交代症
  6.不明熱
  7.ライ症候群
  8.toxic shock syndrome(TSS)
  9.多剤耐性結核
II.寄生虫疾患
総 論
  1.寄生虫疾患とは
  2.寄生虫の分類
   a.線形動物
   b.扁形動物
  3.寄生虫疾患の感染源,宿主,感染経路
  4.寄生虫疾患の症状
  5.寄生虫疾患の検査
   a.糞便検査
   b.血液検査
   c.免疫血清学的検査
   d.その他
  6.寄生虫疾患の治療と予防
各 論
 A.線虫類
  1.回虫症
  2.蟯虫症
  3.鉤虫症
  4.鞭虫症
  5.糸状虫症(フィラリア症)
  6.その他
   a.糞線虫症
   b.顎口虫症
   c.旋毛虫症
   d.アニサキス症
   e.イヌ,ネコ回虫幼虫移行症
 B.吸虫類
  1.住血吸虫症
  2.肺吸虫症(肺ジストマ)
  3.肝吸虫症(肝ジストマ)
  4.横川吸虫症
 C.条虫類
  1.裂頭条虫類
   a.広節裂頭条虫症
   b.その他の裂頭条虫症
  2.有鉤条虫症
  3.無鉤条虫症
   4.包虫症(エヒノコッカス症)
復習問題


10 免疫,アレルギー,膠原病 〈佐藤和人〉
I.免 疫
基 礎
  1.免疫とは
  2.免疫担当細胞
   a.リンパ球
   b.食細胞
  3.抗 体
  4.補 体
  5.サイトカイン
各 論
  1.免疫不全
   a.原発性免疫不全症
   b.続発性免疫不全症候群
  2.移植免疫
II.アレルギー性疾患
基 礎
  1.アレルギーとは
  2.アレルギー性疾患の分類
   a.I 型アレルギー
   b.II型アレルギー
   c.III型アレルギー
   d.IV型アレルギー
   e.V型アレルギー
  3.アレルギー性疾患の病態・生理
  4.アレルギー性疾患の診断
  5.アレルギー性疾患の治療
各 論
  1.アナフィラキシーショック
  2.気管支喘息
  3.アレルギー性鼻炎,結膜炎
  4.アトピー性皮膚炎
  5.食物アレルギー
  6.血清病
III.膠原病および類縁疾患
基 礎
  1.膠原病とは
  2.膠原病の病態・生理
  3.膠原病の検査と診断
  4.膠原病の治療
各 論
  1.関節リウマチ
  2.若年性関節リウマチ
  3.成人スティル病
  4.悪性関節リウマチ
  5.全身性エリテマトーデス
  6.抗リン脂質抗体症候群
  7.強皮症(進行性全身性硬化症)
  8.多発性筋炎,皮膚筋炎
  9.混合性結合組織病
  10.シェーグレン症候群
  11.結節性多発動脈炎
  12.顕微鏡的多発血管炎
  13.ウェゲナー肉芽腫症
  14.アレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグ―ストラウス症候群)
  15.大動脈炎症候群(高安動脈炎)
  16.側頭動脈炎
  17.過敏性血管炎
  18.リウマチ熱
  19.ベーチェット病
  20.血清反応陰性関節炎
  21.クリオグロブリン血症
復習問題


11 血 液 〈奈良信雄〉
総 論
 A.解剖,生理,生化学
  1.血液・造血器・リンパ系の構造と機能
   a.骨髄・造血幹細胞,各血球の分化・成熟
   b.血漿成分
   c.血球成分
   d.止血機能,血液凝固・線溶系
 B.主要症状,検査
  1.主要症状
   a.貧 血
   b.紫 斑
   c.黄 疸
   d.発 熱
   e.リンパ節腫脹
   f.脾 腫
  2.検 査
   a.血球検査(血算)
   b.骨髄検査
   c.リンパ節生検
   d.止血検査
   e.生化学検査
   f.免疫血清検査
各 論
 A.貧 血
  1.鉄欠乏性貧血
  2.巨赤芽球性貧血
  3.再生不良性貧血
  4.溶血性貧血
 B.多血症(赤血球増加症)
   a.真性多血症
 C.白血病
 D.骨髄異形成症候群
 E.慢性骨髄増殖性疾患
   a.骨髄線維症
   b.原発性血小板血症
 F.悪性リンパ腫
 G.Mタンパク血症
  1.多発性骨髄腫
  2.原発性マクログロブリン血症
 H.紫斑病
  1.アレルギー性紫斑病(シェーンライン―ヘノッホ紫斑病)
  2.特発性血小板減少性紫斑病
 I.凝固異常症
  1.血友病
  2.播種性血管内凝固症候群
復習問題


12 神 経 〈大石 実〉
基 礎
 A.解剖,生理
  1.神経系のしくみ
   a.構造に基づく分類
   b.機能に基づく分類
  2.神経組織
   a.神経細胞と情報伝達
   b.神経膠細胞
  3.中枢神経系
   a.大脳半球の構造と機能
   b.間脳の構造と機能
   c.脳幹の構造と機能
   d.小脳の構造と機能
   e.脊髄の構造と機能
   f.中枢神経系を保護する組織
   g.伝導路
  4.末梢神経系
   a.脳神経
   b.脊髄神経と神経叢
   c.体性神経系
   d.自律神経系
  5.視 覚
   a.視覚器の構造
   b.視覚の伝導
   c.眼球運動
   d.眼球に関する反射
  6.聴覚と平衡覚
   a.平衡聴覚器の構造
   b.平衡覚
   c.聴 覚
  7.嗅覚と味覚
   a.嗅覚と嗅覚受容器
   b.味覚と味蕾
  8.皮膚感覚
   a.皮膚の感覚受容器
   b.皮膚感覚の種類
  9.骨格筋
   a.抗重力筋と役割
   b.四肢の筋と役割
   c.頸部の筋と役割
   d.表情筋
   e.呼吸筋
   f.骨盤底筋と役割
  10.運動のメカニズム
   a.随意運動
   b.不随意運動
 B.症状と検査
  1.神経学的診察
  2.精神状態の異常
   a.意識障害
   b.精神症状
   c.認知症(痴呆)
   d.記憶障害
   e.失語,失行,失認
  3.脳神経の異常
   a.脳神経の機能
   b.嗅神経の障害
   c.視力・視野の障害
   d.眼底の異常
   e.瞳孔の異常
   f.複視・眼瞼下垂
   g.眼球運動障害
   h.三叉神経の障害
   i.顔面神経の障害
   j.内耳神経の障害
   k.下部脳神経の障害
   l.脳幹の症候群
   m.多発性脳神経障害
  4.運動系の異常
   a.筋力低下
   b.筋緊張の異常
   c.不随意運動
   d.起立・歩行障害
   e.協調運動障害
  5.反射の異常
  6.感覚系の異常
  7.自律神経系の障害
  8.神経内科の主な検査
  9.単純X線撮影
  10.コンピュータ断層撮影
  11.磁気共鳴画像
  12.脳血管撮影
  13.脳 波
  14.筋電図
   a.末梢神経伝導速度
   b.反復神経刺激検査
   c.針筋電図
  15.髄液検査
各 論
 A.頭 痛
  1.頭痛の主な原因
  2.片頭痛
  3.緊張型頭痛
  4.群発頭痛
  5.側頭動脈炎
 B.てんかん
 C.感染症
  1.髄膜炎
  2.単純ヘルペス脳炎
  3.クロイツフェルト─ヤコブ病
  4.亜急性硬化性全脳炎
  5.進行性多巣性白質脳症
  6.ヒトTリンパ球好性ウイルス脊髄症
 D.血管障害
  1.失 神
  2.高血圧
  3.脳血管障害
  4.脳血管性認知症
  5.全身性エリテマトーデス
  6.結節性動脈周囲炎(結節性多発動脈炎)
  7.混合性結合組織病
  8.もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)
  9.大動脈炎症候群(高安動脈炎)
  10.ビュルガー病(バージャー病)
 E.腫 瘍
  1.脳腫瘍
  2.脊髄腫瘍
 F.外 傷
  1.頭部外傷
  2.頸椎症
  3.後縦靱帯骨化症
  4.黄色靱帯骨化症
  5.広範脊柱管狭窄症
 G.中 毒
  1.金属中毒
  2.有機リン殺虫剤中毒,サリン中毒
  3.薬物中毒
  4.一酸化炭素中毒
  5.ボツリヌス中毒
 H.代謝性疾患
  1.抗利尿ホルモン分泌異常症
  2.糖尿病
  3.ビタミン欠乏症
 I.変性疾患
  1.パーキンソン病
  2.線条体黒質変性症
  3.シャイ─ドレーガー症候群
  4.進行性核上性麻痺
  5.脊髄小脳変性症
  6.ハンチントン病
  7.筋萎縮性側索硬化症
  8.脊髄性進行性筋萎縮症
  9.神経線維腫症 I 型
  10.神経線維腫症 II 型
  11.結節性硬化症(プリングル病)
 J.脱髄疾患
  1.多発性硬化症
 K.神経筋疾患
  1.ギラン─バレー症候群
  2.フィッシャー症候群
  3.慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー
  4.多発性限局性運動性ニューロパチー(ルイス─サムナー症候群)
  5.クロウ─フカセ症候群
  6.圧迫性ニューロパチー
  7.スモン
  8.重症筋無力症
  9.皮膚筋炎・多発性筋炎
  10.進行性筋ジストロフィー
 L.小児神経疾患
  1.副腎白質ジストロフィー
  2.ライソゾーム病
 M.精神疾患
  1.中枢性摂食異常症
  2.慢性疲労症候群
復習問題


13 中 毒 〈伊藤亜抄子 有嶋拓郎 武澤 純〉
総 論
 A.中毒の現況
 B.中毒患者の診断
  1.患者面接
  2.全身観察
  3.検体の採取と保存
  4.スクリーニング検査
 C.治 療
  1.催 吐
  2.胃洗浄
  3.解毒剤・拮抗剤
  4.血液浄化療法
各 論
  1.急性アルコール中毒
  2.タバコ中毒
  3.一酸化炭素中毒(工業毒)
  4.有機リン中毒(殺虫・殺菌・除草剤),カーバメート中毒(殺虫剤)
  5.パラコート中毒(除草剤)
  6.青酸化合物中毒
  7.砒素化合物(三塩化砒素,水酸化砒素,三酸化二砒素)中毒
復習問題

索 引