目 次
第1章 失語 1
失語症の定義 1
失語と診断すると 1
失語の原因疾患 2
失語の診察の仕方 3
こういった検査で何がわかるのか 8
失語の分類 11
古典的分類による失語症 14
古典的分類で説明困難な例 19
失語をめぐるいくつかの話題 22
第2章 読みと書字の障害 27
読みの障害(失読)について 28
書字の障害(失書)について 33
第3章 失行 40
失行とは何だろう 40
失行の診察の仕方 41
失行の分類 46
失行をめぐるいくつかの話題 49
第4章 失認 53
失認の定義 53
視覚失認の検査の仕方 53
なぜそのような検査をするのか 54
統覚型視覚失認(apperceptive visual agnosia) 55
連合型視覚失認(associative visual agnosia) 57
視覚失語 58
連合型失認と視覚失語の関係 59
大脳の損傷による色の障害 60
相貌失認 61
地誌的障害 62
聴覚失認 63
第5章 半側空間無視 67
半側空間無視とは何か 67
半側空間無視の検査法 68
半側空間無視の責任病巣 70
半側空間無視はどのような機序で起きるのか 71
いくつかの問題について 73
第6章 病態失認と運動無視 78
病態失認 78
Anton 症候群 80
運動無視 81
第7章 視覚失調 84
Balint症候群 84
Balint症候群を呈した症例 84
視覚性運動失調の定義 86
視覚性運動失調の診察の仕方 86
視覚性運動失調の機序 87
第8章 体性感覚の障害 89
体性感覚野すなわち中心後回の損傷による症状について 89
どういった検査をするのか 90
中心後回ではどのような感覚障害が起きるのか 92
中心後回の損傷によって起きる運動障害について 94
第9章 前頭葉 96
前頭葉の障害によってどのような症状が出現するか 96
前頭葉の機能を調べる検査 97
従来より唱えられている前頭葉の障害によって生じる症状 98
第10章 脳梁 102
脳梁の症状 103
脳梁の各部位と症状との対応 108
第11章 痴呆 110
痴呆の定義 110
痴呆と診断するには 111
痴呆の診断に用いられる検査 112
痴呆の鑑別診断(うつ状態との鑑別) 115
痴呆の原因診断の進め方 115
痴呆患者における言語の異常 116
slowly progressive aphasia(SPA) 118
第12章 記憶 121
記憶障害(健忘症)の定義 121
健忘症候群の簡単な診察の仕方 123
記憶の障害の鑑別診断について 123
記憶検査の種類と特徴 124
記憶における脳内の重要な部位について 129
記憶の分類 131
第13章 血管支配領域の違いによって生じる
主に高次機能の障害について 135
内頸動脈 135
前脈絡叢動脈 136
前大脳動脈 137
中大脳動脈 139
後大脳動脈 143
第14章 脳機能マッピング 149
PET(ポジロトンCT) 149
脳のMRI(磁気共鳴画像法) −functional MRI(fMRI)について 150
おわりに 152
索引 154