J-POP SCHOOL(PartII)

幸:今日のJPOP SCHOOLは、七・三分けGS編でございますが、さきほどの曲は
    ヴィレッジシンガーズ『亜麻色の髪の乙女』。5枚目のシングル盤で
    '67年11月発売。作詞はまた橋本淳さんですよ。で、作曲はカメラの大コレクターの
    杉山こういち先生ですね。
    えー、ヴィレッジシンガーズは七・三どころか、細身のダークスーツに
    蝶ネクタイですからね、すごいですね(笑)
高:すごいですね(笑)
桜:なんか、アイビーっていうか、すごかったですね。
幸:元々は、やっぱグループサウンズじゃなくて、フォークグループだったんですね。
高:なるほど。
幸:結成は、1966年の8月で、ボーカルに清水さんが入って、清水みちおさんが入って、
    67年の8月に出した3枚目のシングル『ばら色の雲』が大ヒット。
    これ、筒美京平さんですね。
高:そうですね、最初の。
幸:最初の出世作っていうかね。えー、『ばら色の雲』。♪ばら色の雲と…ですね。
桜:そうですね。
幸:で、ヴィレッジシンガーズには面白い話があるそうで、66年当時、広島の学生
    だった吉田拓郎さんが、彼はまぁ、一時千葉のお寺に居候してたんですね。
    で、音楽の修行をしてたことがあるんですよ、拓郎さん。
高:誰が?
幸:拓郎さん。
桜:はぁ?
高:嘘だぁ(笑)
幸:ほんと、千葉で。だから結構ね、城東地区の方知ってるんですよ、あの人。
桜:ほんとぉ?
幸:そうなんですよ。千葉のお寺で音楽の修行をしてたんですよ。
高:寺で?
幸:寺で。寺で音楽の修行ってのもあてになったもんじゃないですけど(笑)
高:すごいなぁ。あの煩悩の固まりの…
幸:煩悩の固まりの拓郎さんが。で、新宿のフォーク喫茶を偵察に行ったんですって。
    東京のグループはどういうのだ?ってんで。そんときに出てたのが
    フォーク時代のヴィレッジシンガーズで、それを見た吉田拓郎さん、
    東京のグループはクズばっかりだ、と広島に手紙を書いたんだそうです(笑)
高:あ、これを見て。
幸:すごいですねー拓郎さん。いけませんねぇ。
高:意見は控えさせていただきます(笑)
幸:クズなんて言っちゃいけませんね(笑)
桜:私も控えさせていただきます。
幸:ねー、拓郎さんだから言えるんでしょうね。
桜:まぁ、ね。
幸:ギターは小松さん?えーと小松さん、今はプロデューサーですよね?
    えっと、チューブかな?
高:あ、そう?
幸:うん、よくね、レコーディングで会ったよ。
    林さん、えー、ドラムの林さんでしたっけ?
桜:うん、うん。
幸:あと、倉田さんでしたよね。で、清水みちおさんって人は成城大学軽音楽部で、
    森山良子さんや黒沢久男さんの後輩ですから、やっぱり長い髪ってのは
    ちょっと似合わないっていうか、抵抗があったと…
高:そうでしょうねぇ。
幸:まじめな感じですよね。んーわかりますね。
高:だから、俺、ヴィレッジシンガーズとか、どういうグループに影響を受けてきた
    のかな?ってのが、すごい疑問だったんですよね。ストーンズとかだったら、
    わかるじゃない。だいたい。
幸:ルックスでわかりますよね。
高:フォークだったんですねー。
幸:カレッジフォークですかね。
    えー、いろいろFAXとかハガキいただいておりますが、

	ワイルドワンズの『愛するアニタ』がいいな

    というのですね。
高:タイガースに作った曲なんですよ。
幸:『愛するアニタ』
高:えー。
桜:あ、そうなの?
幸:♪お〜かわいいアニタ〜
高:ボツっちゃったんで、自分達で歌ったらしいですよ。
桜:でもすごかったですよね、これ。
幸:こいつ、おかしいですよ。

	アニタでよかった”兄貴”だったら…

3人:♪お〜かわいい兄貴〜(笑)
桜:なんかあれに通じるものがありますねー。『兄弟船』に。
幸:あにきぃ〜(笑)
    やだねー、愛する兄貴はちょっと、嫌ですねー。
    これは、

	アルフィーの桜井さんといったら、ブルーコメッツしかないっすよねー
	でも、以前テレビでやってた特集を見てたら、彼らは決してGSを目指して
        いたわけではなくて、時代の流れでそう括られてしまったってことを
        知りました。

桜:わかってるじゃないですか。
高:驚きももの木だな?
幸:そうか、そうか。
高:私も見ましたよ。
幸:見た?ブルーコメッツだったの?
桜:そうですよ、やってましたよ。
幸:えー、それとかですねーこれは、どうかな…
桜:あれですね、今、坂崎さんがいろいろ読んでる間に何か話さないとね、
    放送というものはね。
幸:いや、いっすよ。
    えー、○○は、ガロの『散歩』が好きだってことで、

	ブルーコメッツの『さよならの後で』

    この辺はね。
高:ちょっとね。
3人:♪さよなーらのあとで
桜:赤坂系とかあの辺がだめだね。
幸:あ、そうか。ちょっと歌謡ムードコーラス系だからね。
桜:ムードコーラスでした、あれは、はっきりいって。
幸:『青い瞳』とはずいぶん違うもんね。『青い渚』とかね。
桜:違います。全然。たぶんね、ジャッキーさんも嫌だったと思いますよ。
    後ろで叩いてて。
幸:そうだよな、そういう感じだったよね。
    じゃ、次の七・三グループです。ワイルドワンズ。
    さっき、ちょっと『愛するアニタ』で話でてきましたけども。
桜:これ、でも七三ってイメージあります?
幸:ワイルドワンズ?
高:『思い出の渚』のイメージがね。
桜:あ、そっか。
幸:アイビーカットかな?
桜:だけど、ほら、湘南ってのがあるから。
幸:そうだね。
桜:長い髪というよりは、短めで。
高:ただ、僕、加瀬邦彦さん、リーダーの。ブルージーンズにいた頃から知ってたんだ
幸:サイドギターだったんだよね、セカンドギターっていうか。
高:すごいよね、ブルージーンズ、当時ね。
幸:ギターばっかだもんな。
高:津軽じょんがら節をさー、あの、なんていうんですか、エレキでやったりとか、
    『Let's go 運命』とかさ。そんとき横でサイドギター弾いてた人が
    リーダーとなって作ったのがワイルドワンズなんで。
幸:だから『夜空の星』加山さんの。
高:弾いてますよね。
♪(夜空の星のおなじみのフレーズ)
幸:ちょっと硬いよね。
高:硬いっすよね。
幸:寺内タケシさんが♪クインクインクイン〜ってやってんのに、その横で
    まじめに弾いてんのね(笑)
桜:加瀬さん、結構12弦をよく使ってたから。
幸:そう、ヤマハの12弦をね。
高:ワイルドワンズは12弦ギターですね。
幸:特徴でしたよね。僕、この歌好きだったんですよ。『思い出の渚』は、やっぱ、
    ちょっとフォークっぽいっていうか、まぁ、あんまりね。
    僕は『青空のあるかぎり』と『夕日とともに』ですよ。
高:マイナー系が好きだったんですね。
幸:マイナー系好きでしたね。
    で、そのあと、あの〜渡辺さんが入られて。
桜:チャッピーですね。チャッピーが入ってから大変でした。
幸:そうですか、その話は後で聞きましょう。これは、1967年5月発売、
    3枚目のシングル盤です。作詞もオリジナル、作曲はもちろん加瀬邦彦さん。
    作詞はじゃ、あれかな?鳥塚さんかな?
高:そうかもしんないね。
桜:サンダーバードのあの運転手みたいな。
幸:あー、そうそう。
高:ちがう、ちがう(笑)
幸:このイントロ好きなんだよ。♪〜
    これって、あれだよね、♪〜
高:『ペインテット・ブラック』の逆バージョンっていうかね(笑)
幸:そうそう。♪〜〜これの逆で、こうだよね。やっぱそうか。
桜:じゃぁ、”クリパー”ですか?
幸:でもいいんですよ、イントロは、別にね。
高:なかなかこれはいいですよ。
幸:好きでした、僕は。はい、ワイルドワンズで『夕日とともに』

	♪『夕日とともに』	ワイルドワンズ

幸:12弦ギターの加瀬邦彦さんが印象的な
高:これ、ちょっと、ふと聴くと甲斐バンドのような感じがしません?
幸:あ、声も、上田さんは。
桜:結構、ハスキーですからね。
高:甲斐さんの声に似てますよね。
幸:甲斐さんってどちらかというとGS声でしたよね?
高:そうですよね。
幸:特に初期の頃はね。あの♪ジングルベルには〜とかね。
    えー、ワイルドワンズですけども、匿名希望の○○、
    僕らと同い年くらいですね。

	えー、こんばんわ、たかみぃ、桜(さくら)ちゃん。幸ちゃん。

桜&高:さくらちゃん(笑)

	これさ、みんなさぁ、さくちゃん、なんだよね。ほんとは。
	でも、さくらちゃん、なんだよね。(笑)

高:桜井ちゃんでしょう。
幸:さくらちゃん。
桜:俺は、寅さんの妹じゃないんだから。
幸:おい!さくら!(笑)

	今夜は私が中学生の頃大好きだったGSの特集ってことで、
 	楽しみに待ってました。七三分けグループは、タイガースと
	ショーケン大好きの私には、歌はすきだけど、あまり興味の対象では
	ありませんでした、男性として。
	が、ワイルドワンズに遅れて入ってきた、チャッピーこと、
	渡辺しげきさんは、かわいらしくて、唯一『ばらの恋人』のレコードを
	買いました。どの番組でも『思い出の渚』や『愛するアニタ』が
	かかりますが、ぜひ『ばらの恋人』かけてください。
	アルフィー3人で歌っていただけたらうれしいです。

幸:『ばらの恋人』知ってる?
桜:いやぁ…知ってます。
幸:なに?
高:いやいや(苦笑)
幸&桜:♪いつでもあうたーびに〜きみのことを〜(かわいい声で)
高:あははは(笑)
桜:♪まーってるのにぃ、またきょうも〜
幸:知ってんじゃん!
桜:あの、間奏でフルートが入って。
幸:そうです。
桜:で、あとはキーボード。
幸:なんかかわいい…
高:イメージでね。
桜:ワイルドワンズが変わってしまったんですよ、これで。
幸:そうですよ、5人目のメンバーでね。
桜:これで急にタイガースのようになってしまって、
    そっから、我々は、おい!いいかげんにせえよ!ってね(笑)
幸:ずいぶん変わりましたよね。
桜:全然、変わっちゃったんですよ。
幸:それまでは湘南サウンドだし、シングルのジャケットも
    この『夕日とともに』もそうですけど、海を見てね、
    白いタートルネックにスーツ着て、ブルコメのナイトクラブ風に
    比べるとアカ抜けていたって田家さんのコメントがありますけど。
高:なるほど。
幸:いかにも湘南バンドらしかったですよね。
    でもその、しげきさん、渡辺さんが入ってからは、
    完全にそういうアイドル路線を意識した
桜:そうなんですよ。だから、若いチャッピーの後ろにおじさんが演奏してるって
    そんな感じですよね(笑)
幸:だから、みんなグループサウンズもその頃は、大変だったんですね、色々。
桜:どうやって生き残ろうかってね。
高:でも、あれですよ、渡辺しげきさんですか?彼は、音楽的にはちゃんとしてまして
    その後は、MMPとか
幸:さっきの、新田一郎じゃないけど
高:そうだよね、そこで一緒に。
桜:キャンディーズのね。
幸:ナベプロのアレンジャーとしてね。
桜:あのミュージシャンとしてはすばらしい方ですよ。ただ、当時の歌は。
幸:かわいかったんだろね。
桜:きっとね、はい(笑)
幸:で、えー、ま、ワイルドワンズはウルトラマンの隊員の制服みたいな衣装の
    写真もあったりなんかして
高:そうだっけ?(笑)
幸:結構、笑えるらしいですね。
高:あ、ほんと?(笑)
幸:ウルトラマンの隊員…科特隊ですか?科特隊本部。
    ま、でも、ここにあげてるバンドはそういう意味では、GSの初期の頃の
    バンドばっかりでございますから、いわゆるマッシュルームとかさ、
    ロングヘアのまだ、前なんだよね?どっちかというとね。
    流行る前っていうか、一般的になる前。まじめな感じですよ。
    どうでしょう?高見沢さん。
高:いや、だから、こういうバンドはあまり興味なかったの、確かに。
    だから、売れてるのも興味なかったから
幸:ロック色ってのはなかったから。
高:そうそう。だから、あまり知らないようなバンドを探してね、
    たとえば、アウトキャストであるとか、ビーバーズとか
幸:あー、いいですね。
高:『初恋の丘』とか
桜:すごいよ、だってシングル。見たこともないようなバンドの名前のシングルとか
高:クーガーズ、アダムス!
桜:紙袋の中にですねー
幸:リンダ&リンダ
桜:入ってるんですよ、くぁーって。ならべれば、もうこんなもんですむのに。
幸:もう、わざわざ
高:あははは(笑)
桜:こういう風に重ねて置いてありますからね。
幸:それでダンボールでっかくなるんだよな。
桜:で、袋いっぱいになっちゃうんですよ。で、私が1個1個取ってね、
    それを袋に戻してね。
高:あははは(笑)
幸:レコードとジャケットが違うんだ。バラバラになってて。
桜:全然違います。もう、これはおまえ、どこへ行ったんだ?ってね。
    ないなぁ、って言いながら。よく整理したもんですよ。
幸:そうすっとこれくらいになっちゃうんだよね、
    10センチ幅くらいに(笑)
桜:えー、えー。
高:それじゃ、10枚じゃないかぁ(笑)
    ま、そういうわけで、これも一つのブームでしたよね。七三GSもね。
幸:そうですねー。GSはよく日本のロックの最初のムーブメントって
    言われてますけども、後半にでてきたバンドですよね。
    ヒッピー色が強かったりとか、ニューロック、サイケデリックロックという。
高:ダイナマイツとかね。
幸:筆頭としてね、ま、それが70年代ロックにつながっていくわけで
    ございますけど。だから、うん、七三のGSってのは、あまりロックには
    つながっていかないのかもしれないですね。
高:だから、カレッジフォークっぽい、あれに近いものがありますよね。
幸:どっちかというとね。
桜:でも、結局あれだよね、俺みたいに、田舎の小学生、中学生にしてみればさ、
    GSをとおして洋楽に触れていく?で、70年代ロック行くにも、やっぱ
    そのGSを通って。
高:だけど、田舎の学校ったって、おまえ見てる番組は一緒なんだから。
    そんなかには出てくるんでしょ。
桜:見てる番組は一緒ったって、TVではビートポップスくらいしかやってなかった
    じゃないですか。
幸:もっと前だよ、GS.
高:そこにはさ、髪の長いのとかもでてくるじゃない。何故短いほうがすきだったの?
桜:だからー、髪の長さじゃないって言ってるでしょ!
幸:ブルーコメッツだけが
桜:ブルーコメッツだけが、たまたま髪が短かっただけで、それでね、
    スパイダースと比べたらって話ですよ。
高:ブルーコメッツよりスパイダースの方が、あまり好きじゃなかったの?
桜:ブルーコメッツと比べたら、よ。だから、タイガースだって好きだったのよ、
    髪長かったでしょ?ジュリー。ショーケンだって。
    ショーケンなんてテレビでてきてさ、ガーっとアップにするとさ、
    手だけになっちゃうじゃない(笑)
幸:指長いんですよねー♪かみさま〜ってやって。
桜:♪おねがいだ〜がね。
幸:ショーケンとか、スパイダースとか、テンプターズとかどうでした?
    スパイダースじゃない、タイガースとか。
桜:そりゃ、好きでしたよ。うん、好きだった。
高:僕も一時テンプターズの方が
幸:テンプターズの方がね。
高:プロっぽいイメージがね。ストーンズっぽいイメージがね。
桜:テンプターズは、やっぱり演奏してたからじゃないですか?
    ギタリストも。
幸:タイガースも、演奏ちゃんとうまかったじゃん。
桜:そうでした?
高:子供ながら、今、思うと、テンプターズの方がなんか、
    ドラムもロックぽかった、ベースもギターもうまかったような気がするのは
    気のせいでしょうかねぇ。わかんないけど。
幸:いや、うまかったかもしんない。
桜:ロックぽかった。うん、テンプターズの方が。
高:コード進行とかねぇ。ライブアルバムも持ってますけど。
幸:ただ、タイガースはコーラスうまかったね?
高:そうだね。うまかったね。
幸:よく、ビージーズとかやってたでしょ?実力派だったんだよね。
    スパイダースは、そのタイガースとかテンプターズとかが出てきて、
    ありゃ?ってね
高:あははは(笑)
幸:やっと、俺らの時代がくると思ったのに、どうする順?みたいな
    感じだったね(笑)
    アイドルを目指すっていうかね、そのために順さんを入れたのに、
    ジュリーとショーケンに持ってかれたんですよね(笑)
高:あの、スパイダースっていう意味はね、ティヴかまやつさんが
    つけたらしいですよ。ムッシュのお父さんが。
幸:あ、そう?
高:世界中にクモの巣を張るようにって。
幸:すばらしいですね。
高:作ったんですけど…クモの巣を張る前に…
幸&桜:あははは(笑)
高:タイガースがでてきて、虎に食われちゃったんだよね(笑)
幸:タイガースね。
高:そんな話もしてましたね。
幸:お父さん、優しいですね。息子さんのグループを。
    あのーまー、スパイダースは特集はまた独立して、またやってますしね。
    十分いろんな話もあるし(笑)
高:ムッシュとは近いあれですから。
幸:スパイダースそれだけで2時間、3時間の番組できますからね。
桜:2,3ヶ月かかりますから、話だけで(笑)
幸:えー、数々のプロモーション活動ごくろうさんですってのは、
    所沢の○○

	今日は3人そろっての放送なので楽しみ。
	リアルタイムで知らないのにGSとても好きです。
	もうすぐ誕生日なんで何か歌ってくれたらうれしいなぁ。
	『真冬の帰り道』『廃虚の鳩』『エメラルドの伝説』『長い髪の少女』

桜:なんで、そんなの知ってるんだろうね?
    お父さんとかの影響かな?
幸:でしょうねー『廃虚の鳩』なんて、結構しぶいよね。タイガースの。
    後半の方だもんね。トッポがこうね、ジュリーの裏からぐっときて、
高:一時はなんかねぇ。
幸:そうですよ、トッポのほうが人気あったりして。
    ランチャーズ『真冬の帰り道』ですよ。渋いですね。
高:ランチャーズってのはすごいですよね。
    加山さんの後輩なんですよね、加山雄三さんのね。
幸:そうですね、もうお坊ちゃまですよね。
高:ほんとにお坊ちゃまですよね。
幸:だから、書いてある、ブルコメはバンドマン風七三、ヴィレッジシンガーズは
    カレッジフォーク風七三。
高:すごい(笑)
幸:ワイルドワンズは、湘南風七三、そしてランチャーズはお坊ちゃん風七三。
    お坊ちゃん、完全にですからね。
高:みんな慶応ボーイですからね。
幸:本物の、もうお坊ちゃんですからね。
    この間奏、結構ギターかっこいいでしょ?
高:かっこいいですよ。曲も好きだったな。
幸:テクニックもあるんですよね、ランチャーズね
    えー、ランチャーズは67年11月発売、これデビュー曲ですね。
高:女優の喜多島舞さんですか?そのお父さん。
幸:喜多島修さん、ギターのね。
桜:お母さんが、内藤洋子さん。
高:そう、♪ルンラ
桜:そうそう、♪タラララララ、ルンラ!って。
    どこいっちゃったの!ってね(笑)
幸:帰ってきてねーってね。
高:でも、音程がすごかったですよね。
桜:すごかったですね。
高:なんて言ったらいいのか。
桜:子供ながらに思った、違うんじゃない、それ、おばさん、それ違うよ(笑)
高:すごいきれいで
桜:きれいだったよ、ルックスはすごかったですよ、ただ歌がね。
幸:田家さん好きだったって。
高:あ、そうなんですか?
幸:ランチャーズは結成は64年なんですね。で、結成者は加山雄三さん。
高:あ、やっぱり。
幸:やっぱり、かなり加山さんの手が加わってるんですね。
    で、作曲はギターの喜多島舞さんのお父さんの喜多島修さん。
    内藤洋子さんのだんなさん。
    さぁ、それじゃランチャーズのデビュー曲いってみましょうかね。
    これはいい曲ですね。はい、ランチャーズで、『真冬の帰り道』

	♪『真冬の帰り道』	ランチャーズ

幸:はい、ランチャーズのデビュー曲で『真冬の帰り道』。
    あの、ワイルドワンズにサウンドが似てますね。
高:近いですね。加山さんのね、においもしますね。
桜:なんかあの時代の終わり方ですね。
高:なんかすごく高いギター使ってるぞ!って気がしない?
桜:お金は一応持ってるよ、みたいなね。音楽は趣味でやってるよみたいな。
高:育ちはいいぞ、みたいなね。別にその日苦労してないぞみたいなね。
幸:生活の余裕みたいなね(笑)
高:なんかそういうのが聞こえるよね。
幸:見えてきますよね。不思議と。
高:やっぱ、朝まで待てない、とか、あきらめ〜とかって、こりゃ大変だなって
    この人たちって(笑)
幸:♪捨てたはずなのに〜だもんね。
高:これ聞くとなんかねー余裕っていうか、別にこんなのやんなくたっていいんだよ!
    みたいなさ。
桜:明日どうしようか、とかそういうのないもんね。
高:”わたしは今日まで生きてきました”とかさ
桜:あー、なんか言ってる!拓郎さん!なんか言ってますよ!高見沢が(笑)
幸:拓郎さん!いまだに言ってますよ!
高:言ってません!言ってないですよ!(笑)
    私は拓郎さんのファンですから。
幸:はい、ランチャーズでございましたけども、今日は、七三分けGS特集ということで
    いろんなくくりができるね、GSは。逆にさっき高見沢が言ったように。
高:あの、誰も知らないような。
幸:誰も知らないようなね。
高:クーガーズってグループ知ってます?スカート履いてたんですよ。みなさん。
幸:スカート、今の高見沢みたいなもんですね。
高:履いてないよ!スカートなんて!
桜:嘘つけ!おまえだって履いてたろ?
高:ズボンの上にまいてるだけだよ。
桜:そりゃスカートだもん。
高:スカートだと一応、中はスルスルじゃん。
桜:なんでー?
幸:じゃーさ、ズボン脱いじゃったらさ、結構みっともない?
高:やだなー、やっぱり。
幸:どうかな?今度脱がしちゃおうか(笑)
高:やめてくれ、やめてくれ(笑)
桜:今度さ、ミニスカートでやろうよ。
幸:脱がしてさ、あー、スカート履いてる!って言っちゃうの。
    「あー、スカート履いてやんの!」って(笑)
3人:あはははは(爆)
桜:俺はだめだと思うよ。ミニスカなんか履いたら。すね毛がいっぱいで。
幸:あーでもね、履いてみたいなミニスカート。
高:やめよう!(笑)
桜:坂崎(笑)
幸:やめよう(笑)
高:話をかえよう(笑)GSね。
桜:違うバンドになっちゃうよ、俺たちよー(笑)
幸:だからさー、余裕があるバンドも余裕がないバンドもあるじゃん(笑)
    生活してくのに、余裕のないバンドってのと一緒でしょ?(笑)
高:いいですねーその日暮らしバンド。
桜:明日をも知れないGS特集とかね。
幸:ダイナマイツ。
    ♪トンネルぬけて〜
高:トンネルを抜けるとそこは北国だった、雪国か、ね。
幸:川端康成。
桜:でも、そんなのさ、おまえくらいしかできないよ、解説。
    だーれも知らないんだからさ。
幸:谷さんも知らないかな。
高:ガリバーズとかですよ。アダムス。旧約聖書ですよ。
    ♪かみさまはむかし〜
桜:みんな知らないと思うけど、高見沢って昔グループサウンズの最後のほうに
    いた人間なんだよー。
幸:そうですよー。
高:あははは(笑)ピーターズとかね。
幸:元、どこにいたの?この人。
桜:元ね、ガリバーズだって。
高:違うって!いやね、本気で言われたことあるよ。
    「高見沢さんって、昔グループサウンズの…」って。
桜:そうだよ。
幸:前だって、ほらあの人と一緒にいたって、言ってたでしょ。
高:ローズマリーじゃないだろうな?
幸:そうローズマリーでしょ?
高:ちがーうよ(笑)
幸:あれ?ローズマリーじゃなかった?
桜:あれ、ほんとはモト冬樹と同い年なんだから、グッチ裕三と。
高:ちがうって!上だっつーの、冬樹さんの方が(笑)
幸:冬樹さんと一緒にやってたんでしょ?
高:やってないつーの。
桜:そう、11歳でデビューしてたんだから、この人(笑)
高:でも、あの、モト冬樹さんのね、金髪の姿を僕ら見てますよね。
幸:そうだよね。
桜:そうそうそう。
高:ね?ローズマリー。
桜:グッチにいたってはアフロヘアだったんだよ。
幸:『あいつに気をつけろ』だっけ?
高:あのね、♪かわいい人
3人:♪かわいい人よ、よここにおいで〜
高:団ともやもそこに入ってたんですよ。
幸:入ってましたね。あの透明のギターの団ともや。
高:何の話してるんだろ。
幸:誰もついてこないけど。これ、でもテープにとった人後でじっくり聴くと
    あーそうなんだ、そうなんだ、ってのが一つずつ解明できてくっと
    いいけど。
高:GSは深いですよ。ほんとに。
桜:歴史の生き証人ですから。
幸:ただ、見本になってるレコードがないっていう。
    架空の話になっちゃってるんだよね。
    これ、一個ずつサウンドっていうか音を聴いていけば、あーこの人たちは
    こうなんだって、モト冬樹さんってとか。
高:アウトキャストってかなりよかったですよ。
幸:アウトキャストね、うん。
桜:さすがですね〜もう解説はおまかせしますよ。
高:それが、アダムスになるんですよ。
桜:アダムスになるわけですか。
幸:うひひひひ(笑)
桜:あれですか、ディープパープルが第1期、2期だみたいに、
    いろいろあるじゃないですか、年表みたいに。
高:あー、そうそう、そんな感じだね。
桜:それが書けるでしょ。このところのこの人がこっちにいって…
幸:今、チャンスですね、GSの流れをそうやって書くっていう。
    高見沢が。じゃ、CBS出版かなんかで、ちょっと売り込みにいこう!
    シンコーの方がいいか。
高:あははは(笑)
幸:えー、じゃそういうことで、今日のJPOP SCHOOLは、七三分けGS特集を
    お送りしました。来週からは3週間連続企画、中津川フォークジャンボリーを
    順におって。
桜:これは、もう、坂崎さんの大得意ですね〜
幸:69年、70年、71年。
高:すごいですねー。
幸:これも面白いですね。最初は高石ともやさん。岡林さんが来て、最後は
    拓郎さん。
桜:だって、見に行ってたんでしょ?
幸:僕は中津川は行ってませんよ。さすがにこれは。
桜:えー、本当は出てたって話しじゃないですか(笑)
幸:それ、なぎらさんでしょ。お楽しみに!!

フリートークコーナーに続く…