なが〜くあいして劇場
〜なぜか素直になれなくて…の巻〜(83年)
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電話を枕に寝転んでる麗子さん。
時々起き上がって、電話をあっちに持っていったり、こっちに持ってきたり、
そわそわ落ち着かない様子。
どうやら、あの人から電話がかかってくるのを待ってるみたいですね〜

(Na: また、ケンカした。今度は私が悪かった…と思う。 傷つけた…と思う。
悪い、悪いと、思い悩んで夜が明けた…)


窓の外は雨…
はぁ〜…再び、電話を枕にごろりん…
と、突然「リリーン」と電話の音。
麗子さん、うれしそうに飛び起きると、 枕にしていた電話の受話器を取る(^^)
「リーン!」
(Na: 待ちわびて…やっとかかった電話に向かって、「あら、生きてたの?」)
「ガシャン!」
(Na: あ〜ぁ、また…)
ついつい、心とは反対のことを言ってしまった、麗子さん。
あたしってば、どうしていつもこうなんだろ…と、猛反省。

泣きたい気持ちで、また電話の前でイライラ…
階段に腰掛けて、電話をひざの上へ持ってこようとコードをひっぱったら
電話台がひっくり返っちゃった。ドタン、バタン!

もう、何してんだろ、あたしって…

麗子さん、自己嫌悪から、完全に落ち込んじゃって、階段にうずくまってます。
あらら…元気だして…

と、そこへ、再び電話の音が「リリーン!」
そう、あんなこと言われても、彼はちゃんと麗子さんの気持ちを先刻承知なのです(^^)

すこし愛して なが〜く愛して

仲直りしようと思いつつ、つい憎まれ口を叩いてしまう…あいかわらず素直になれない夏ちゃん。
でも、十一には、すべてお見通し。この寛大さと包容力。男の懐の大きさを感じさせますね。
あれから10年。2人は相も変わらずケンカしながらも、心は通じ合ってる、仲良し夫婦。
…なんて光景がリアルに浮かぶような作品ですよね(^^)

表情の豊かさという点では、2コマ目以降が魅力的なんだろうけど、
僕は電話を枕にして寝てる姿が、なぜかお気に入りで、唯一記憶の中に残ってる映像でした。
笑顔もなにもなくても、雰囲気だけで伝わってくるかわいらしさが
少年のハートにズキンっと突き刺さったのかも(笑)