サントリーレッドラジオCM
〜殿堂入り作品集〜

いずれも1982年の放映作品。殿堂入りは1991年。
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男はズルイ

男はずるい、ずるいぞっ。
一言も告げないで、ふいに出かけたら、もーそれっきり…
そう、いつだって待ってるのは女で、待たせるのは男。
…不公平だなっ。
それでも女が男を待ち続けるのは、
いつも男という海の中で気ままに泳いでいたいからかな。

あたし、女にうまれてよかった。大きな海にめぐり合えたから。

(トクトクトク…)

すこ〜し愛して、なが〜く愛して。サントリーレッド。



女は液体

女は液体…
男というグラスによって姿を変えるの。
グラスの色によって違って見えるの。
女はいつでも思ってるんです。女は誰でも願ってるんです。
透き通った深いグラスを満たせたらなぁって。
だから、泣いたり、すねたり、甘えたり…
ありのままを見て欲しいの、あなたに。
それでもあなたが私を…

(カチンッ!トクトクトク…)

あたしのグラス、すこ〜し愛して。サントリーレッド。



夜汽車

旅に出ました。北に向かっています。
あなたとの思い出を凍らせてしまおうと思って。
そう、心の中にずっと閉じ込めておきたいから。

(ぽぉーーーー)

汽笛が身体に沁みます…
曇ったガラスにあなたの名前を書きました。そして、消しました。
暗くて、冷たくて、白い世界がのぞいています。
今頃、あなたは…

(トクトクトク…)

あったかい夜をプリーズ。冬はホットで。サントリーレッド。