アーシング・チューン/セッティングの詳細(Version2.90)


Ver2.90(更新日2001/06/02)

今回接続したポイントは右ヘッドランプ上部とオルタネータ上部の純正アーシングポイントの間です。
3本の編み線が出ていますが、これらは筆者が追加したもので、純正はコルゲートチューブを被せているケーブルです。
場所的にはHONDA車を真似てみたカタチです。(^^;

さて、効果ですが、まず電流値を測ってみたのですが、意外にもヘッドランプを点灯しても400mA程度の電流でした。
少しだけ明るくなったかもしれません。(^^;
ただ、電流がわずかであるにも関わらずエンジンの排気音は音質が低くなっている様です。
測定値はアイドリング時なので、もしかすると走行中は増えているのかもしれません。

尚、このホポイントでシッカリ導通させるキモはボルトの直下に挟むことです。
ランプユニットの樹脂の下ではレーンフォースも塗装されており、導通がとれません。




接続図(電流測定データ付き)


電流値は停車アイドリング状態、エアコンOFF、ライトOFF、ラジエータファン非作動時に測定
ブルーの矢印は電流の流れている方向です。
測定には筆者の新兵器、クランプ式電流計(カスタム製CM-240
秋葉原価格17850円(^^;)を用いました。
20AレンジDCモードにて測定、この場合の許容量は説明書ではプラマイ1.5%と
なっています。


さて、初めてアーシングの電流値の全貌が明らかになったわけですが、
ご覧の通り非常に興味深いものです。

まず第1に、なんといっても純正のアースラインが820mAしか流れていない点。
アーシングの強化により、電流はほとんど追加した方のケーブルに流れるように
なっているということです。(^^;;;
これは、アーシングラインの追加効果を証明しているとともに、電流容量の
小さい細いケーブルを使用すると危険であることを如実に示しています。


第2に、全体のマイナス電流の流れる方向ですが、オルタネータに集中している
ことがわかります。
おそらく純正アースの820mAもターミナルを経由してオルタに向かっていると
考えられます。(^^;
アイドリング状態では、バッテリーの電流供給をほとんど必要としないくらい
発電しており、これによってバッテリーも充電されている訳ですね。

第3に、電流値で見た場合の効果の高いポイントですが、オルタのバっ直は
予想通りでしたが、ストラットタワーの3.16AとABSユニット下-オルタ上エンジン
ブロック間の3.96Aは結構意外でした。
しかも、ラジエーターファンが回ると9A近くまで増えます。(爆)
上の写真がそうです。>8.81Aの表示!
ABS側はライトを点灯しても同様に電流が上昇し、走行中はおそらく15Aを
楽に越えるものと思われます。(もっとアースの強化が必要かも(^^;)

このポイントはかつてのJTCCマシンのアーシングを参考にしたのですが、流石に
効果の高いポイントを外していなかったといえるでしょう!

オルタを回すベルトが近いので接続には巻き込まないよう注意が必要です。
かといってピンと張っていると、エンジンの揺れで切れるので調整が大切です。

第4に、無駄なアースポイントが発見できたこと。
インマニの上の分岐は見た目的なバランスを狙ったものでしたが、やっぱり
ゼロアンペアでした。(笑)
それにしてもガスケット1枚隔てただけのスロットルには1.26Aも流れており、
「効果がある」という報告が多い個所であることが裏付けられたカタチです。
あと、無駄なところはヘッドカバーの40mAですね。
1.32Aのラインとチェーン接続すれば効果を落とさず整理できることがわかりました。
Ver.3.0ではこれらを盛り込みたいと思います。