11.スパーク強度の測定


(更新日 2002/12/11)





STRAIGHT製Ignition Spark Tester
アーシングの点火系への効果を直接目で確認したい。
以前からそう思っていたのですが、やっとそれが出来るアイテムを見つけました。
使用したのはSTRAIGHT製 Ignition Spark Tester。
(通販で780円で購入。)


使用方法は、次の通り。
1.エンジンのプラグソケットを1本抜き、本体の端子に接続。
2.本体から出ているアース端子(ワニ口クリップ)をエンジンブロックの
 任意の場所に接続。
3.エンジンを始動。もちろん1気筒足りない状態なので回転はばらつき
 ますが、4気筒以上なら始動します。
 放電はパチパチと派手な音がします。
4.赤いツマミを回し、放電ギャップを伸ばしていきます。
5.放電が途切れ始めたところが限界点で、その部分の目盛りを読む。
 単位はキロボルト。

注意点
1.エンジン等の上に置いた状態だと、プラグソケットの隙間からリーク
 してしまうので、感電に注意してエンジン等の金属からテスター本体を
 浮かせます。
 (私はプラグソケットを持って浮かせましたが、この場合もなるべく
  差込口から遠い部分を持ちます。チョット恐いです。(笑))
2.もちろん感電しない様に注意のこと。
 放電ギャップを調整するネジの金属部分も導通しているので、
 ツマミを回すときに触れないよう注意。
3.電子機器をテスターに近づけない。
 もちろんリーク電流や電磁ノイズで壊れるかもしれないためです。(^^;

測定結果


さて、測定結果ですが、いかんせん、この製品マニュアルが付属していません。(爆)
で、円錐形部分の先端で目盛りを読むのか、ギャップゼロの時に左端の”0”位置に
来る円錐形の終わった部分で読むのかが不明です。
というわけで、とりあえず、どちらで測ったかを記録しておけば間違いないでしょう。
あと、目盛りが荒いのも困るところですが、中間値を読むときは定規で何mmと記録して
おけば良いでしょう。

測定結果: 円錐形先端で40KV、円錐形根元で40KV位置+4mm
測定条件
 アーシングバージョン3.6
 測定気筒:1番(車体右側)
 NEWVOLT:12Vモード

というわけで、なんとか測定限界内に収まりました。
いずれアーシングを解除した場合や、各気筒で差があるか等も測定してみたいと思います。

それから、今回はテスターをつるしのまま使用しましたが、アース端子がワニ口クリップですから
接触面積をしっかりとるため、次回はアーシングに使っている端子に交換し、エンジンにボルト留め
して測定したいと思います。

ところで、このテスターでは放電電圧は測れますが、当然ながら放電時間は見ることが出来ません。
おそらく放電時間によってスパークの明るさが変わると思いますが、撮影で差を
確認することは難しいでしょうね。
したがって、概略の放電電圧を把握するツールと割り切って使うことになりますが、比較的安価ですし、
私としてはこのツールに満足しています。(^^)