[1998年07月14日]

 これが海賊版だ?! 買うときちょっと気をつけよう!



 
 

Joker

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JOKER (C)野村あきこ、講談社
 韓国の普通の書店で入手可能な、野村あきこさんのJOKER 1・2巻(韓国語版)。2社から出版されているが、いずれも講談社との正式授権版ではない。
 日本ではまだ1巻のみしか発行になっていない。
 
   
 上の写真は、1998年7月12日に、韓国ソウル市内の書店で購入したもので、「なか
 よし」連載中の「JOKER」(野村あきこさん作)の韓国語版です。
 
 この「JOKER」、なんと2社から出ており、さらにご覧の通り2巻目の表紙が違っています!。実は、「JOKER」は日本ではまだ1巻しか出ていません。つまり、2巻目はないはずなのです。これが正式授権版であったとしても、日本より先に出版されるという事はまず考えられません。
 
 2巻目の表紙が違うのは、出てもいない単行本を作ったためでしょう。内容についても、おそらく雑誌から直接単行本に落としたのでしょう。(日本では単行本すら出ていない漫画も、韓国語版になって売られているからなぁ(^_^;))
 
 「なかよし」系の漫画は、1998年7月14日現在、雑誌「MINK]を発行しているソウル文化社が、講談社との出版契約を結んで翻訳・出版をしており、他社から正式授権版の本が出ている可能性は少ないと思われます。
 
 ソウル文化社からは、立川恵さん、野村あきこさん、あゆみゆいさん、八木ちあきさん、CLAMPの漫画が翻訳発行されています。
 
 

Comics1
 さて、例に挙げた「JOKER」は、正式授権版ではないといえ野村あきこさんの「JOKER」として出版されていますが、かならずしもいつもそういう風に発行されているとは限りません。例を挙げましょう。  
 
 右は、シリーズ物として単行本が数巻発行されているけれど、実際は作者も収録作品もバラバラであるというパターンです。「*****」(1)、(2)、(3)・・・・と続いていくのですが、(1)の作者と(2)の作者はまったく別。
 
    こういったパターンの本は、数多く見かけます。特にこのパターンの場合、「表紙に作者名が無い」とか、「作者名があるけれど、途中で違う作家の作品が特別付録として混じっている(^_^;)」ということもあります。
 
 特に「途中で違う作家の作品が特別付録として混じっている」というのは、古い単行本にはわりとあるようです。まだ単行本になっていない雑誌掲載作品から直接単行本を作っているため、ページ数が合わないのを他作家の作品で間に合わせているのでしょう。 いずれにせよ、手に入れてから「うっ」となってしまいます。
 
 
(注)
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takamagahara

夢幻伝説タカマガハラ
(C)立川恵、講談社
 日本では2巻までだが、5巻まででている海賊版。(左)
 タイトルは「伝説の少女」だが、ソウル文化社の正式授権版は「夢幻伝説」がタイトルである。1998年7月14日現在、第1巻のみがMINK COMICSとして発行済み。
 正式授権版の装丁は日本のものと同じである。
 ちなみに、正式授権版の裏表紙には(C)表記がないが、中にはちゃんとある(^_^;)
 見えるところに記しておいてくれぇ〜(^_^;)
   まあ色々書いてきましたが、結論として言うのは「正式授権版を買おう」という事です(^_^;)(この記事書くために海賊版買った奴が言うのもなんだけどさ(^_^;)。正式授権版が出ているコミックスは、そちらも購入しています(^_^) 複数の単行本を手に入れるメリットに、韓国語の勉強〜翻訳の差を見るため〜というのもあるのですが・・・・) 
 
 なんやかんや言っても、近いうちに韓国での海賊版は一掃されるでしょう。特に、ここ1年ほどの間に契約がいろいろ進んだように見受けられます。今の台湾がそうであるように、将来韓国も海賊版は古本屋の片隅で過去の遺産としてのみ見ることができるようになると思われます。
 
 その日が早く来るように・・・・(^_^)
 
 


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