[2000年08月01日]

 海賊版激減!代わって正式な翻訳版が大幅増加!


 2000年7月20日から3日間、韓国に行って来ました。いつものように東大門巡りをした結果は・・・・。

 1999年末に韓国に行った時点でのレポートにも書きましたが、韓国における日本の漫画は正式授権の翻訳版とそうでないもの(海賊版)のがありました。1998年の時点では非常に多くの海賊版が出ており、ここで紹介している東大門の書籍問屋の棚にも大量に並んでいました。1999年末ではそれらの漫画の一部は他社から正式版が出版され、置き換えられるような感じで海賊版が姿を消しつつあったのです。さて、2000年7月末の時点ではどうだったか?
 
 なんと、わずか8ヶ月で海賊版が激減していたのです。これにはびっくりしました(^_^;) 私が韓国に頻繁に行っていた頃は、いろいろな出版社から多数の海賊版コミックスがシリーズとして出されていました。特に1998年秋から昨年末にかけては、NaNaコミックスという比較的装丁のよい単行本が大量に出ており、りぼん・なかよし・ちゃお・プリンセス他の漫画が、雑誌から寄せ集められていたり単行本まるごと出されていたりしていたのですが、今回の訪韓ではそれの新刊が全く見あたりませんでした。売れ残ったと思われる本がわずかに見られるだけ。また、過去に私がチェックしていた海賊版単行本のコミックスシリーズも同様で、店頭在庫のみがかろうじて見られる程度になっています。店頭でのチェックでは、海賊版の可能性があると思われる見覚えのないコミックスシリーズ(新規に発行されはじめたものと思われるもの)は1種類のみ。かつては店頭の半分以上が海賊版だった事もあったのですが、もう今では店頭在庫を含めても1割以下でしょうか。変わるもんですねぇ(^_^;)
 
 それと、今回発見したのは「火王」という少女漫画。これ、游素蘭という台湾のトップレベルの少女漫画家の作品です。もちろん私は台湾で出版されているのを持ってるのですが、これが5巻まで翻訳されて出ていました。昨年末まで台湾少女漫画の韓国語版は皆無だと思いましたので、これも大きく変わった点でしょうか。(韓国漫画はかなり前から台湾で翻訳出版されています)。香港の漫画も翻訳出ていました。馬榮成の「風雲」こちらも結構有名な作品です。なにせ私が知ってるくらいですから(^_^;)
 

 


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