江神ゆうこ

 

江神ゆうこさんのまんがの感想(作品別)

 


[気分は名探偵:表紙]
   [気分は名探偵] [もしかして名探偵] [かっこ悪くてもいいよ]
   [恋はあせらず] [マンガみたいな恋しよう] [も一度バレンタイン]
 
[たった1つの願い:表紙]
   [たった1つの願い] [幸せになるために] [彼と彼女の場合]
   [死神は甘くない]

 

●気分は名探偵:表紙(★★★★★)
 
 初めて書店で見たときに、この色使いにちょっとびっくり(^_^;) もう、ひたすら赤・赤・ピンクと赤系のオンパレードで〜(笑) 非常にインパクトありました。でも花の濃い赤と服のピンクって、思ったより合うのね(^_^;
 で、二人百合(笑)のアブない世界??(笑) 柳ちゃんの扱いは小さいぞ(笑) 小学生百合と高校生百合のパワーにはきっと負けちゃうんだな(^_^;) 百合ちゃんは小学生のときも高校生になっても本質がまったく変わっていないようなので、彼はこれからも楽しく心地よい迷惑を受ける事になるんだろうなぁ(^_^)
 
 ちなみに裏表紙って、バレンタインのチョコ作ってる百合ちゃんなのだろうか?(^_^;)

(1998年6月1日)

 

 
 

●気分は名探偵 (★★★★★)
  
 百合ちゃんは体育の授業のときに、藤田君との昔の仲を噂される。「つきあってただって!?」「2人で探偵事務所なんか作っちゃってねー」と・・・。
 その話を聞いていたクラス委員長の葉月さん、百合ちゃんと藤田君に事件解決を依頼する・・・



 私の江神さんへの傾倒を決定付けたのがこの作品であります(^_^;) 確かにそれまでにも「恋はあせらず」とか、この前の作品になる「もしかして名探偵」とかがあって、その時からはチェックしてましたけどね、ここまで凄いとは思ってなかったんですよ・・(^_^;)
 
 表紙とページをめくった直後の最初のコマの百合の顔、あるいはラスト3ページの不安とも怒りとも判断がつかないあの表情。合わせて、ウェーブのきれいな髪がホント、なんとも言えないわぁ(^_^;) 私はどちらかというと、「素晴らしい絵」より「ちょっと下手でも可愛らしい絵」のほうが好みなんだけど、江神さんのは無条件で誉めてしまう(^_^;)
 
 推理物としては複雑さを排してあり(とゆーか、この長さで複雑な事件と推理やられたら収集がつかんわな(^_^;))、犯行現場を押さえるという基本にて対処しております。手書きの文の筆跡とか指紋とかを取れる立場ではないので、正しい選択ではありますが派手さがないのが難点(^_^;) 特に主人公が百合ちゃんなので、柳ちゃんの推理した内容がト書きにも出てこない。「見張っている者がいるのを知っている、かつ見張っている者の行動パターンを知ることが出来る人物が犯人」とゆーのが読めないと、アレ?てなことになっちゃいますな(^_^;) その部分は読者に推理するよう託されているわけで、ゆえにこれは立派に推理物なのであります。(読者=百合ちゃんの立場)
 
 さて、この作品の(^_^;)な点といえば、片思いの相手に無茶苦茶な目に合わされてしまった葉月さんの救いが描かれていないところかもしれない(^_^;) まあこれは柳&百合カップルが再結成されたところまででページが尽きているからしょうがないか(^_^;) たぶんこの後百合ちゃんがフォローをしてくれるのだと思うけど(^_^) 葉月さんにとって百合ちゃんは信頼するに値する人だと思うし、作中の百合ちゃんが見せる葉月さんへの心遣い〜「ぷくくっ、なんでもにゃ〜い(^_^)」とか、杉山君が怪しいと考えた後、葉月さんには知らせないままで取るの2人の行動なんかを見れば、相手をできるだけ傷つけないように心を配ってくれているのが葉月さんにもわかると思う。彼女が立ち直るのに、事情をしってる百合ちゃんを頼る可能性が高いと思われるから、これをきっかけに親しくなるんじゃないかな?

 そのうち柳&百合+葉月という組み合わせが見られるんじゃぁ・・・(^_^)
 
 最後にふと思うのは、柳ちゃんとの仲が昔と同じようになったことを一番喜ぶのは誰かという事。当事者2人は当然だけど、実は柳ちゃんママかもしれないなぁと(^_^;) なぜなら、百合ちゃんが家に何年かぶりに遊びにきたら、彼女と一緒にまたケーキが食べる事が出来るでしょうからね(^_^)
 
(1998年6月1日)

 

 
 

●もしかして名探偵(★★★★)
 
 小学生の百合ちゃんは、夏休みだと言うのに柳ちゃん(藤田君)の家で推理小説を読む毎日。もっとも小説だけがお目当てじゃなのは確かです。
 そんな毎日でちょっと退屈していたときに、台所から悲鳴が・・・・事件だ!



 百合ちゃんがかわゆいのです・・・。それとタンゴもいけてます(^_^;) おかあさんも美人です(^_^)
 
 この時点で既にイニシアチブ百合ちゃんが取ってるのね(^_^;) まだ2人の間柄はそれほど親しくはないけど、告白に引っかかってしまう事で柳ちゃんが百合ちゃんをある程度意識しているのは明白であります(^_^)
 
 さて名探偵たるもの、推理して論を構築した後、それを万人の前で検証し犯人にたどり着くものであるっ。先にケーキのある場所を確認してから推論の展開をするんじゃありませんっ(^_^;) むむぅ、百合ちゃんまだまだ若いぞ(って、小学生なんだからホントに若いんだっつーの(^_^;))
 
(1998年6月1日)

 

 
 

●かっこ悪くてもいいよ(★★)
  
 今日も川合君は宮田嬢を誘いにくるのだけれど、あっさりと拒絶されてしまう。一方の宮田嬢は、自分とつりあうくらいレベルの高い男の子を夢見ているのであった。と、そこに転校生が・・・・。



 不憫だ・・・・川合君が不憫だ・・・・なんとなく、このまま行ってしまいそうなシチュエーションのよーな気がする(^_^;) 「いい人ね」で済まされてしまいそうな感じである・・・そうだとすれば、あまりにも川合君が不憫である・・・・(^_^;)(^_^;)
 
(1998年6月1日)

 

 
 

●恋はあせらず(★★★★)
 
 火村加奈子さんは今日もみんなが注目してしまうくらい可愛いのです。 そんな彼女の弱点は、ちょっと・・・いやかなりおおぼけな所です。今日も困っていたところを裕太君に助けてもらいました。実は裕太君、火村加奈子さんが好きなのです。その事は周りのみんなは知ってるんだけれど、肝心の火村加奈子さん本人だけは気づいていない・・・



 たぶん、裕太君はずっと苦労をするでしょうけど、火村さんのフォローならばそれは楽しい事の一つなんでしょう(^_^) でも、あんぱん基準に考えるようなコって(^_^;)うむーむむ(^_^;)
 
 人の事を気遣う事の出来る裕太君(もっとも加奈子ちゃん以外の人を気遣っているかは不明なんだけど(^_^;))と、そこまで気が回らなくて自分の感覚のみで物事を判断しちゃってる火村さん。自分にない部分を持つ裕太君に強く引かれているわけですが、加奈子ちゃん、最初から最後まで自分を基準に考えてしまい、告白しちゃった後でも裕太君の気持ちに気づかなかったのは立派です(^_^;) 相手が自分の事好きだなんて微塵にも考えてないのね(^_^;) それが考えられるようになった時、相手の事を気遣うという事の第一歩が踏み出せるんでしょう。けど、その道のりは遠いかもしれない(^_^;)(^_^)
 
 ちなみに最後のシーン、私だったら
  「好きな人誰なの?」
  「おまえだ、お前!」
  「あー??」
 とゆー形の締めをするような気がする(^_^)
 
(1998年6月1日)
  

 
 

●マンガみたいな恋しよう(★★)
 
 斉藤留美・小学生4年生。漫画家目指している女の子〜。
 自分を主人公にしてかっこいいクラスメートとのラブストーリーを描くことを考えているけれど、現実の恋のライバルは手強そう・・・



 「人生、そう簡単に思い通りには行かないものである」「自分のお気に入りのものは他人のお気に入りでもある」というのを地で行っているなぁ(^_^;) (そんな格言ないって(^_^;))
 あと「早いもの勝ち」ってのも。
 
(1998年6月1日)
 

 
 

●も一度バレンタイン(★★★)
 
 義理チョコ扱いをされてしまった昨年のバレンタインのチョコレート。佐藤さんは ことしは迷っています。また石田君に義理だと思われてしまうんじゃないかと・・・・。 でも彼に優しくされて、今年もやっぱりあげようと決意し・・・・・



 をを絵が黒い(^_^;) べた多しである。正直に言えば、デビュー作の時点では江神ゆうこさんをノーチェックでした(^_^;) 言ってしまえば「普通」(可もなく不可もなく)であると認識していたのであった(^_^;) 表情の一部を気にしてはいたものの、バレンタインネタって結構多いのでストーリー的にもインパクト強くなくて・・・(^_^;) がーんと来るような感じじゃなかったのでした。(^_^;)(^_^;)
 
(1998年6月1日)
 

 
 

●たった1つの願い:表紙(★★★★)
 
 『気分は名探偵』の表紙は赤を基調にしていましたが、今回の『たった1つの願い』は青を基調色にしてますね。あきらちゃんの表情は大変よろしゅうございます。なんか連載時より目がタレているよーな気がしますが(^_^)
 
 ただ、やはり表紙に彼女一人だけというのは何か寂しい気もするなぁ(笑) 構図的にも単調ですし、前回の花のようにアクセント付けられるアイテム入れるとか、あと一人二人入れるかして欲しいとおもいます。表題が『たった1つの願い』ですから、智センセイを組みあわせてもいいんじゃないかと。まあ野郎がこっちむいてても楽しくないんで(わたくし的にね(笑))、あきらちゃんと背中あわせで登場してもらってね(笑)
  
(1999年10月16日)

 

 
 

●たった1つの願い(★★★)
 
 あきらちゃんは家庭教師の吉田先生に結構夢中です。ある家庭教師の日、先生と一緒の時に公園で会った志穂ちゃんは、先生のアパートの隣の部屋に住んでいる女の子なのだけれど、「お父さんが死んでいる」といって家に帰りたがらない・・・



 うーん、人死にが〜(^_^;) 志穂ちゃんかわいいしあきらちゃんも良いのですが、設定的にみて好みにはあわなかったです。状況証拠から推理して行く過程はよいのですが、なんかこうあまりにも「救い」がなくてねぇ(^_^;) サスペンス物の特徴とはいえ、誰の心にも苦いものが残ってしまうという所はもう少し甘いものが残るようにして欲しかったです、はい。
 
 それはそうと、志穂ちゃんの関係と対比させているあきらちゃん家の状況で終わるのは◎ですね(^_^) 放任主義とか言っておきながらフォローがはいっているのがいいわぁ(^_^)
 
(1999年08月04日)
 

 
 

●幸せになるために(★★★★)
 
 陽平のいとこの和彦は、5年前に交通事故で両親をなくして以来家に同居している。ある日彼らのクラスに女の子が転校してきた。川本梢という名の彼女は、車の前に飛び出してきて事故の原因になった子なのでは?洋平は彼女に聞く「人を殺してしまったことがある?」と・・・



 非常に力の入った作画と構成で、その点からみても出来のよい作品です(^_^)「気分は名探偵」で見せた表現力がいかんなく発揮されており、ミステリー仕立てでの江神ゆうこさんのストーリーでは一番の作品でしょう。シチュエーション的には奇をてらったものではありませんから、安心して読むことが出来ます。
 
 ただ、「救い」があるのでOKなのですが、もう少し陽平と梢ちゃんの関係を深くしてから(秘密を知っている間柄というだけでなく、一歩踏み込んだ関係(^_^))から事件のなぞ解きをしても良かったんじゃないかなー、なんて思います。陽平→梢の気持ちに等価になるように梢ちゃんの気持ちを早めに彼に向けていてもいいかも。ある意味、呪縛に捕らわれているものの梢ちゃんの中ではとっくに過去の清算が出来ているのでそうすることは可能であると思います。それと雪子ちゃんはもっと前から出しておかなきゃ(^_^;) 転校生なのに知り合いがいるって布石は欲しいのう〜。
 
(1999年08月04日)

 

 
 

●彼と彼女の場合(★★★★)
 
 しっかり者の優等生、本庄真子の朝は早い。共働きの両親と弟2人が彼女をそうさせたのだけれど、学校へ行く電車のなかで高野君に「俺の彼女にならない?」と言われてから、彼が気になる。そして何かが変わる・・・



 わりと気に入ってます、この作品(^_^) いや、江神さんの作品は皆好きなんだけどね(^_^;) 真子ちゃんが変わっていくのがよくわかるし、告白シーンなんてもう最高です(^_^;)。もう赤面モノ(笑) ふつーここまで言わせるかぁってなもんで、非常に好きなシーンであります。
 
 そうそう、男の子の描き方もいいですね。高野君の行動は結構バレバレなパターンで、最初から「気があるな」「気を引こうとしているなぁ」ってのがあちこちに見え隠れしているので彼の告白には全く違和感なしですし、木名瀬さんはちょっち意地悪系だけど性格はいいのですね。(^_^)
 
(1999年08月04日)

 

 
 

●死神は甘くない(★★★)
 
 やっと一人で人間界に来る事が出来るようになった死神の少女プリン。その彼女が最初にやりたかったのは、2年前に来たときのプリンを味わうこと。でも、彼女の人間界での初めてのたましいをあの世に運ぶ仕事は、その時にプリンをくれた松本貴洋だったからだった・・・。



 やはり甘党の死神の話だったか(^_^;)
 
 シチュエーションとか落ちが結構ありがちなものなので、結構評価辛いです(^_^;) まあ画力とかには言うべきことはない思うのですがー。あ、プリンの服がちょっと謎なのが気になるか(^_^;) ちょうちんブルマかいっ、あれは(笑) いっそのこと、スパッツとかで決めてくれてもいいんじゃないかなぁ。戦闘モードのドールリカみたいに(笑)
 
 3人しかでてないけど何か説明不足になっちゃった気がしますね、今回の作品は。わりとあると言ったけど、それでもこの手の漫画はいっぱいあるわけで、同じシチュエーションでもいろんなパターンで描くことが出来ると思うわけです。
 
 で、今回のキーは美沙ちゃんでしょうね(^_^;) 関係の定位置にいるけど、今一つ生きていない。台詞も行動も正に型通りな受け答えなんで・・・。江神さんのキャラには相手キャラにひどく干渉する役の人が出てくることがすくないので(今回はプリンがそういう配置なんだけどね。みんな優しい人たちばっかりなのよね。それは好みなんだけど)、めりはりがなくなってしまいがちなんですが、今回はそれがちょっとマイナス方向に向かったんじゃないかなぁっと思います。前作の「彼と彼女の場合」は、そういうシチュエーションが生きる話だったのでですけどね(^_^;)
 
 おおっと、結構な事書いてるなぁ〜私も(笑)。 でもこれも愛ゆえに・・・(^_^)
 
(1999年05月14日)
 

 
 
  

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