海外でのりぼん漫画

 

海外でのりぼん漫画
 
 日本の漫画がかなり前から海外で出版されているのは、広く知られていると思います。しばしばTVや雑誌で取り上げられていましたから。
 
 じゃありぼん系の漫画も同様なのかと言うと、実はそうではないのです。
 
 いや、確かに海外で「りぼん」系の読む事は以前から出来たんです。もちろん海賊版じゃなくて、正式授権版としてです。でも、「りぼん」に載っている沢山の漫画が正式授権版として他国の出版社が翻訳をして発行すると言う状況になったのは、ここ2年ほどの間の事なのです。
 
 それまでは「ちびまるこちゃん」等、極めて少数の作品が翻訳されていたに過ぎません。りぼん系の漫画は、なかよしに比べて海外進出は遅れていたのです。
 
 もちろんこれは編集部の方針だったのでしょうけどね・・・(^_^;)
 
(1998年 8月 6日)
 

台湾の場合
 
 1996年の初め、台湾の大然文化出版が「天使館」という名のコミックスシリーズを作りました。これが台湾版「りぼんマスコットコミックス」です。
 
 一番最初の天使館コミックスでは、水沢めぐみさんの「姫ちゃんのリボン」、池野恋さんの「ときめきトゥナイト」など、それまでのりぼんマスコットコミックスの中の代表的な漫画が収録されました。その後、天使館コミックスは月に数冊ずつ発行されており、日本のりぼんマスコットコミックスに近いペースで増えています。
 
 さらに大然文化出版は1997年8月に、雑誌「天使」を創刊しました。天使館がりぼんマスコットコミックスである事から判るとおり、天使はりぼんそのものです。表紙等も日本のものと同じ物が使われています。(常に同じかどうかまでの確証はないのですが(^_^;)) ただし厚さはりぼんに比べて若干薄めであり、台湾漫画家のオリジナル作品も載っているという違いもあります。
 
 台湾の場合、現時点では大然文化出版の「天使」「天使館」がりぼん系のコミックスとして存在しています。他のコミックスシリーズとして新規出版されるものは、他社を含め今のところないようです。
 
 大然文化出版は1997年7月にHomepageを開設し、天使関係の情報もそこに掲載されています。閲覧には BIG-5 (Chinese Traditional)フォントが必要です。
 
    -->大然文化出版

 
(1998年 8月 6日)
 

韓国の場合
 
 韓国の場合、台湾ほどきっちりと纏まっているわけではないようです。
 
 1997年の暮れ、ハクサン出版の雑誌PARTYに、椎名あゆみさんの「ベイビィ★LOVE」が連載されました。これは今も続いており、単行本も1巻が発売されています。台湾のように「雑誌丸ごと翻訳版」というパターンではなく、漫画雑誌の一部に日本の漫画が翻訳掲載されるという形になっています。これはりぼん系のものに限った事でなく、少女漫画雑誌においてはほとんどそのパターンが取られています。
 
 「ベイビィ★LOVE」はPARTYに連載されているので、単行本もPARTYコミックスとして発行されました。雑誌PARTYの中ではりぼん系の他の連載がないので、このコミックスシリーズにはりぼん系の漫画は「ベイビィ★LOVE」だけしかありません。
 
 ところがりぼん系の漫画は「ISSUE」コミックスの中にもあるのです。こちらには「ときめきトゥナイト」などが収録されています。
「ISSUE」「PARTY」ともコミックス系列としては全く別なのです。
 
 ゆえに、台湾の場合は天使館だけをチェックして押さえていればいいのですが、韓国の場合はそうはいかないのです(^_^;)
 
(1998年 8月 6日)
 

 

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