品川百景第五十二番『鮫洲八幡神社』



鮫洲八幡神社

 鮫洲明神として御林猟師町(おはやしりょうしまち)の鎮守で、御林八幡とも呼ばれている。創立の年代は明らかでない。  本殿は昭和47年(1972)の再建。参道には、台石に「町内猟師中」と記された嘉永2年(1849)造立の石造狛犬や、海苔問屋相原屋庄助を含む猟師が寄進した、安政3年(1856)造立の石造灯籠などがある。 末社に稲荷神社・厳島神社・漁呉玉神社がある。境内には弁天社を祀った弁天池や、嘉永4年(1851)御林町の海岸に鯨が引き上げられた時その頭を埋めたとされる鯨塚もある。  また、鮫洲出身の政治家として戸長・大井村村長・東京府会議員・衆議院議員を歴任した平林九兵衛を顕彰し、大正4年(1915)に建てられた「平林九兵衛翁遺徳碑」や鮫洲海岸護岸工事を記念して大正14年(1924)に建てられた「鮫洲埋立記念碑」などもある。


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