幸手市将来設計 3.街の基盤整備
 ここ8年間、駅周辺の設備を始め、インフラ設備は足踏みを続け、市民の皆様の目に、はっきりと見えない状況であり、不満となっております。課題としては、駅東西口周辺整備、道路街路整備、下水道整備、治水対策、などがありますが、いずれも早期の整備が必要です。また、これらの整備により、人口減少にもはどめをかけ、賑わいのある街へと転換しなければなりません。また、行政のシステムもIT技術を最大限に取り入れた市役所に整備することも必要です。

@ 駅東西口周辺整備
駅の西口区画整備事業や東口再開発事業は、昭和63年に構想発表以来、現在まで目に見える事業展開に至っていません。バブル経済の崩壊後、区画整備の手法による事業は、膨大な事業費の捻出と保留地の処分など困難な状況となり、また、地権者住民の協力を得る見通しが立たないなかで、都市計画決定もされておらず、このまま事業着手する事は困難と思います。
そこで、区画等の計画は生かして、既に都市計画決定済みの、駅の東西口の広場と、東西の主要街路を、東口の街路整備は県道の整備のため、県と協議し、他は市が買収方式で整備することにして、先行着手し、一日も早く目に見える結果を出すことです。
東口の市の所有地は高層的に利用をし、広い戸建て住宅を望まれる移転希望者には代替地を用意しなければなりません。駅の近いところは、マンションと日常生活に必要な商店街にすることにより、人口増加にもなると考えられます。
また、目に見えてくれば、区画整備を細分化し、合意の得られた所から組合施工にして、市も最大限の支援をすることが、実現可能な方式と思います。


A 道路整備
街の発展の歴史は、交通手段の変遷によって、大きく変わってまいりました。近年は、自動車交通の発展とともに、高速道路のインターチェンジ、主要道路の沿線を中心として街が形成されており、道路の整備計画は重要です。
既成の中心市街地の交通事故防止と渋滞解消のためには、県道、都市計画道路の整備も大事であり、市街地の街路の電柱の地中化を含めた安全確保の整備も必要で、また、生活道路の整備も行わなければなりません。
このような中で、幸手市にとって将来を大きく左右する首都圏中央連絡自動車道路の高速自動車道の計画があり、現在、測量中でありますが、このインターチェンジが設備されることにより、市は大きく発展する可能性が大きいわけであります。この事を、街づくりのなかで、計画的に民間の活力を生かしながら、反映させなければなりません。
従って、圏央道の早期実現、東埼玉道路などの国の道路計画の促進と、都市計画道路、県道バイパスなど県事業の促進を、強く働きかけていきます。


B 治水対策
水は私たちの生活に無くてはならないものでありますが、これが多すぎた時に災害をもたらすこととなります。基本的には有効に水とつきあいながら、災害を最小限にする事であると考えます。
今の幸手市の水害は、倉松川が市の主要排水路でありますが、市街化の進展と共に排水能力が追いつかないことが、一つの原因であります。大島新田調節池が完成しかなり緩和されましたが、今後外郭放水路の完成、倉松川の改修により緩和される事にはなるかと考えられます。
しかし、短時間の集中的な降雨の場合には、全て解消されるとはならないと思われそのためには、総合的な治水対策が必要です。
  1市独自の公園を兼ねた遊水地と水利用を考えた、調節池の設置
  2中川の排水能力の高まりと共に、直接分水して排水路を設置する。
  3市街地や水田を埋め立てるときには、貯留施設を設置する。
  4公共施設に貯留施設を設置
  5緑台2丁目については道路を高くしポンプにより排水


C 下水道の整備
河川の水をきれいにするにも、また、都市的生活の用件として、下水道の整備は重要な事業です。現在幸手市の普及率は、人口普及率32.5%面積普及率4.6%実施率18.8%といずれも、県内43市中最下位前後であり早急な整備が求められます。また、農業集落排水事業もまだ着手されておらず、近隣市町に大きく遅れており、直ちに取り組む課題です。


D IT技術を導入した市役所
市の持っている個人に関する情報は、確実に保護されなければなりませんが、公的情報については、インターネット等により情報公開の原則からも積極的に公開すべきと考えています。例えば、予算や決算などの財政状況の公開、市の行事や募集、会議の日程等の公開、健康検査等の日程、ごみ収集の日程等の公開、議会の会議録や審議会の審議経過と結果の公開など、市民が手軽に利用できるようにしたいと思います。
また、各地域の公民館など公共施設で住民表など得られるようにすべきであり、可能であると考えています。
むとう寿男  
むとう寿男