うまく接続できない時の対処方法
USRobotics Sportster + Windows 95 の場合
技術部 support@cyborg.ne.jp
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はじめに．
アメリカで有名なモデムメーカーのＵＳＲｏｂｏｔｉｃｓ社の製品にこれまた有名なＳｐｏｒｔｓｔｅｒというのがあります。これは、ボードで提供されるものや、外付けのものもあります。ＩＢＭのＡｐｔｉｖａに内臓のモデムもこの系列のモデムと聞いています。これらのモデムを使って、ＣＹＢＯＲＧにアクセスするとうまく接続できるときもあればできない時もあるとの苦情がたくさんありました。弊社にはこの製品が無かったため適切なアドバイスができなかったのですが、最近ある会員さんから借りることができまして、徹底的に調査しました。その結果Ｗｉｎ９５との組み合わせで特筆すべき現象を発見しましたので、ご報告申し上げます。ただ、この現象が一般的なものか、私どものマシン固有の現象なのかは定かではありません。もし、違う現象を掴んでいらっしゃる方がいたら、ご教授願えればありがたいです。
現象
ＵＳＲｏｂｏｔｉｃｓ社製のモデムで以下のような現象が起こることがある。（ただし、１００％起こるとは限らず、うまくいく場合もある。）
まず、この画面でしばらく切り替わらず、止まる。
(図１)
そして、こういうメッセージ
(図２)
または、こういうメッセージが出力されることがある。
(図３)
対処方法
上記のようなメッセージが出力されて、うまくいかない場合はダイアルアップネットワークのプロパティを開いて、オプションの中の「呼び出してからターミナルウィンドウを表示」をチェックする。その後、再度接続を試みる。
(図４)
(図５)
(図６)
「ダイアル終了後のターミナル画面」には普通 Welcome cyborg login: というようなログインプロンプトが表示されるはずだが、それが現れず以下のような文字化けの画面が表示される場合がある。この場合は、通信速度が早すぎることが原因である。本来なら、自動速度調整により28800がだめなら 26400 で、26400 でだめなら 24000 でというように速度を１段階づつ落として接続速度を調整するはずなのだが、それがうまくされていないと思われる。
そこで、速度を意図的に落とすように設定してやれば、うまい具合に接続が可能になる。
(図７)
ダイアルアップネットワークのプロパティの中の接続の詳細設定という画面を開き、その中の「追加設定」というところにＡＴコマンドを打ち込む。上の画面では "&n13" となっているが、画面コピーするとき間違ってしまって、本当は "AT&N13" というのが正しい。このＡＴコマンドは 26400 で接続するという意味である。
ここで、再度同じように接続を試みる。ダイヤル後のターミナル画面というのに以下のようなメセージが出ればとりあえず問題のない。もし、再度文字化け状態になれば、さっきの "AT&N13" の代わりに "AT&N12" としてみる。これは24000固定での接続という意味。それでもだめなら、"AT&N11" 21600 "AT&N10" 19200 というふうに、正常なキャラクタが出力されるまで落としてみる。
(図８)
どうしても文字化けがある場合はＡＴコマンドが間違っている可能性が高い。画面の右下にモデムの通信状況が表示されている。これをクリックして
表示させると、現在の接続スピードが表示される。もし意図しているスピードで接続されないとしたらＡＴコマンドを修正する必要がある。
(図10)
ここで注意するのは、ダイアル後のターミナル画面に正常にメッセージが出力されても、必ずしも正常にＰＰＰ接続できるとは限らないということである。以下のようなメッセージが出る場合がある。
(図９)
これから記述するのは一般的なのかどうかの確認はまだ済んでいない。とにかくこちらのマシンではこういう症状だったという事例の報告である。
図２、図３のようなメッセージが出て一度でも接続に失敗すると、どう頑張っても二度と接続できないという現象が現れた。それこそ、モデム電源を入れ直したり、ダイアルアップの設定をそこらじゅういじったり、モデムを実績のあるものに入れ替えたりしても、もう二度と正常に接続されない。
では、どうするかというと、Ｗｉｎｄｏｗｓ９５を再起動する。これ以外方法が無い。もし、ここで、Ｗｉｎｄｏｗｓ９５の再起動を怠ると、どうやっても接続できないので、変えなくてもいい設定を変えて、最初の設定がどうなっていたかわからなくなってしまい、いわゆる「ハマル」という状態になってしまう。
ＷＩＮＤＯＷＳ９５を再起動して、再度ダイアルアップすると正常に接続することを確認できた。
登録日 95/02/08
修正日 ../../..
掲載責任者 技術部 西田弘範
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