エンジンルームの熱対策 ヒートカット + TR
(2001/07/14)



この岩のような物体はサージタンクです。(笑)

見た目はお世辞にも綺麗とは言えませんが(爆笑)、ハイテク塗料を駆使しております。

ヒートカットは東亜システムクリエイトさんが取り扱っている、防熱ペイントです。
主原料はセラミックですが、おそろしく断熱性に優れた材料で、
実は使われているセラミックはNASAが開発した真空セラミックビーズ(ミクロサイズの中空のセラミック球体!)なのです。

今回は、エンジンルーム内の温度を下げ、熱ダレを抑えるためにサージタンクに塗布することにしました。
サージタンクの温度は、エンジンからの輻射熱と、インマニから伝わってくる熱がありますが、
とりあえず、その片方だけでも阻止しようという作戦です。

この部分については、目的は断熱なのでそのまま普通に塗ればよいのですが、
セラミックといえばトルマリンとの組み合わせ!と思い付いた筆者は
とりあえず(^^;これを混ぜてみることにしました。



今回混ぜた比率はヒートカット:トルマリン=6.5:3.5(容積比)
先にトルマリンの方を水で少し練っておくと混ぜやすいです。
ヒートカットの方も単独でゆっくりビーズを壊さないようにクリーム状になるまでかくはんし、
両方を単独で混ぜ終わった後で混合します。

NASAの塗料を加工し、超ハイテクな塗料に変身した状態です。(笑)
ヒートカットは白いので、そのまま塗ると派手になりますが、トルマリンパウダーを混ぜると
青みがかったグレーになります。


これが、塗った直後からモコモコモコモコとなるので、かなり塗り難い代物です。(^^;;;
ヒートカット単独で使用する場合はもう少し塗りやすいかなという感じです。


したがって、仕上がりはこうなります。(笑)

効果ですが、ドライブフィールには別段変化はありません。
熱対策ですから、初期の状態からの熱ダレによるパワーダウンが減るだけですので、端的な変化は
日常走行で感じ取ることは出来ないですね。(^^;

ところが手で触ってみると、スゴイです!
表面温度は走行後にずっと触っていられる温度なのです。
スロットル部分はまだ塗っていないのですが、そこは一瞬しか触れない熱さです。
タワーバーも同様です。

仕上がりはこんなので「なんじゃコレは!?」と言われそうですが(笑)、
「キミのクルマは走行後にここを触れるかい?」と返せます。(^^)v

TRチューンとして見た場合のイオン効果ですが、今のところパワーフィールに変化はみられません。
マイナスイオンが出ていてもエアクリまで少し遠いので届かないかもしれません。
サクションパイプ等ラバー部に巻くTRデバイスは電子をその内壁まで伝えることが出来る様ですが、
サージタンクは金属ですし、アーシングもしてあるので、そちらに流れていってしまう様です。

さて、250cc程作ったのですが、かなり余り、実は他の部分にも色々ペイントしてみました。
ハブとかスタビリンクとか。あ、コッチがTRチューンか!(^^;;;

筆者は金属へのイオン効果というのは現時点では信じていませんが(先述の通りイオンは電子だから金属内を流れるだけだと思う)、
実験しないでとやかく言うのは科学的な態度ではありませんからね。(^^)
NASA開発の優れたセラミックを触媒にして体感出来るのか、実験です!


ところで、ヒートカットは、防熱以外に、防振や防音にも使えそうです
かなりモコモコしているので、内部損失が大きく、しかも軽いので、クルマの運動性能を損なわずに
オーディオの音質を追求したい人にもオススメだと感じました。
これをスピーカー周りの鉄板に塗布すればかなり良いはずです。

又、足回りではステアリングロッド等は細長い金属であるため、叩くとカーンと音がしますが、
これを塗布するとカンという短い音になります。
ということは、足回りのリンクやロッドに塗布することで、共振や微振動が減らせ、長期的に見てリンク部等の磨耗や
疲労が減って耐久性が上がったり、ドライブのストレスが減ったりするかもしれません。(^^)
つまり、TRチューンとして見た場合、セラミックにヒートカットを使うことで、もしイオン効果が出なくても
真空ビーズ効果でフォローされちゃうのです。(爆) ((((^^;;;コレってズルイ?

走行ノイズが少しでも減るかなと思い、フロントフェンダー内の鉄板の薄い部分にも塗ってみましたが、
叩くと明らかに響かなくなり良い感じです。(^^)

今後、この混合物をエコシートやスパークブースターに染み込ませたり、色々使ってみたいと思います。
とりあえずTRヒートカット(仮称)と命名しておきましょう。(^^;<ってそのまんまじゃん

ヒートカット単独でも、本来用途で排気系等まだ塗りたいところがあります。(^^)


(2001/07/15追記)
24時間乾燥させると、サンドペーパーで磨けるくらい固まります。
見栄え的にあまりに岩石なので(爆)、少し綺麗にしようと磨いてみました。
ただし、水を付けるのは削れ過ぎる可能性があるので、避けた方がよさそうです。


どうです、綺麗でしょ。(^^)v
いかにも特殊塗装って感じになりました。

磨く前がコレですからね。(^^;;;


下地が出てしまうと意味がありませんので研磨は表面の凸凹の凸部を取る程度にしましょう。



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