高月悟里

 

高月悟里さんのまんがの感想(総括)

 
●泣き顔と笑い顔がすてき
 
 高月悟里さんはかなり昔からお気に入りの人でした。特徴のある瞳の描き方と、キャラクターの泣き顔が印象的です。
 
 初期の作品を読むとけっして画力がたかいとは言えない(^_^;)のですが、エピソード内で登場人物が見せる表情とポーズにははっと思わせるものが多いんですよね。そのうち特に秀逸なのが泣き顔。ひとみからじわっと涙がにじんでいるシーンを描かせたら、りぼん一ではないかと(^_^)

 私は高月さんを「演出の巧者」であると思っていました。ストーリーもさることながら、絵そのものの完成度よりも、上にあげたような素敵な表情を上手にちりばめて作品を作っていく、そういう漫画家さんなのだなーと。
 
 そう、『奇跡をあげる』が登場するまでは・・・・。

[2000年04月04日]

 

 
●この化けっぷりにビックリ(^_^;)
 
 そして衝撃の『平成10年(1998年)りぼん夏休みお楽しみ増刊号』。私は驚愕しました。目を疑いました。で、ぶっとびましたよ(^_^;)。
 
 ちょうどそのころは仕事で韓国に頻繁に行っていたころなんですが、これに掲載された『奇跡をあげる』、あまりの出来のよさに思わず雑誌からパソコンに取り込み、出張先のホテルで眺めていたほどです。さらにそれだけでは我慢できず、その次の出張では雑誌そのものも持っていったりして(笑) 海外でも国内でも、出張の際に雑誌持っていくなんてことはやってなかったんですけどねぇ・・・。それほど抜群の出来なのです。この『奇跡をあげる』は。これで転んだ人もおりますし、私も転がしてあげたような気もする(笑)
 
 この『奇跡をあげる』は企画ものなので、当初は1回限りではないかと思っていたのですが、やはりよく出来たものは続けられるのですね(^_^)。もっとも16ページの連作になっちゃったけど(^_^;) でも出来が良いからいいや(^_^)
 
 最初の単行本である『幸せってなんだっけ』の次は『奇跡をあげる』だろうと踏んでいたのは的中しましたが、さすがに全編『奇跡をあげる』とするまでは待てなかったか(笑) いやぁ、16ページの漫画だけで単行本つくるとなると、あと3,4年は待たなきゃならないからなぁ(笑)
  
[2000年04月04日]

 

 
●しかし弱点もあるぞっと。
 
 カラーはもっと精進が必要かと(^_^;)
  
[2000年04月04日]

 

 
  

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